にゃんこ日記 (2012.8月〜12月)

おうち日記 の元捨て猫・福ちゃんに関する日記を、こちらに転載しています。




福ちゃんとの出会い in 白山中居神社(10月7日)
福ちゃんと出会った撮影旅を21世紀旅日記にUPしました。

どんだけ寝るんだ福ちゃん(12月21日)
昼夜逆転している私。真昼間なのにベッドに横たわると、夜は布団が暖まってから来る福ちゃんが、あっけないほどすぐに布団に潜り込んでくる。昼だから、そのうち出て行くかな?と思ったら、私と同じ6時間ほどの間、ずーっと眠るのだ。しかも熟睡。猫って一体、どんだけ寝るんだろう。だけどちょっと嬉しい。

福ちゃんと一緒(12月19日)

すやすや 眠り猫
初秋の頃の福ちゃんです。今はこの上に毛布とお布団をかぶって寝ています。

いつのまにか12月も後半。
ただでさえ朝寝が幸せな冬、福ちゃんと一緒で、ますます起きるのが辛い日々を送っています。福ちゃん自身は早起きで、少しでも早く朝ごはんをもらおうと、私を急かすのですが、そんな福ちゃんが可愛くて面白くて、私はますます朝寝坊になっています。

夜寝るとき、福ちゃんはすぐにはベットに来ません。私がベッドに入り5分か10分してから、狙ってか偶然か、お布団の中が暖かくなる頃、やってきます。ずるいよね。

福ちゃん、初秋は布団の上で寝てたので、体に布団とかがのっかるのが嫌いなのかなと思ってましたが、寒くなってきた頃からは、布団の中に潜り込んで寝てます。私は顔を出して寝てますが、福ちゃんは頭ごと布団の中です。寝相も色々で、時には仰向けで大の字になって寝ていることも。

そして、福ちゃんは、「寝息 < イビキ」のような小さい小さいイビキみたいな音を立てて、寝ることがあります。父の病状が悪かった頃、夢枕で父の呟き声が聞こえたような気がして、ギョッとして起きてみると、福ちゃんが小さなイビキをたてて寝てました(笑)。

福ちゃんは、夜寝ている時は布団の中ですが、朝起きると枕元に移動します。
暖房をつけないで寝ているから部屋はそれはもう極寒で、私なんかは布団から出るのが地獄なんですが、福ちゃんは意外と寒さには強いようで、さっさと布団を抜け出し、枕元をウロウロしはじめます。「どうせ、私は起きないんだし、福ちゃん寒いやろ」と布団の中に引きずり込もうとしても、頑として枕元を離れません。


冬の朝 眠り猫
朝は枕元に移動。
くっついていると、福ちゃんのゴロゴロ喉をならす音が響いてきます。

冬の朝 眠り猫
私がマスクしている理由がコレ。
朝になると、なんとか私を起こそうとウロつくので、尻尾や髭除けにマスクをしてます。

冬の朝 眠り猫
目を開けると、至近距離に福ちゃんのアップが・・・


独り寝福ちゃん(12月15日)

毛布ぬくぬく 眠り猫
あれ、帰ってきたの

えーっとです。実は11月下旬に父が緊急入院しまして、一時はお医者様から「覚悟して下さい」と言われたり、夜中に病院から召集がかかったりすることもあり、家族全員泣き明かす日が続いていたのですが、奇跡的にとりあえずは一命をとりとめることができました。で、そんな状態だったので、メールの返信をはじめ諸々、ちょっと失礼してしまっていることも多く、お詫び申し上げます。

現在は悪いなりに容態も安定し、夜、お見舞いの帰り道、スーパーに立ち寄って、ちょっと安くなった美味しそうなものを買って帰るのが楽しみにさえなってきています。私って、つくづく貧乏性だなあ。まあ、言い訳ですが、自分が体力をつけておかなくちゃと、やけ食いする状態が続いたので、ちょーっと体重増えましたね。精神的ストレスでは私は痩せないってことですかね。
私も太ったけど、福ちゃんもいよいよ5キロ超えをしまして、5.2キロになってしまいました。遊んであげる時間が減ったからでしょうか。今までのカロリーの積み重ねでしょうか。

それにしても福ちゃんはよく寝ます。一応、帰ってくるとアーアー叫びながら迎えてくれるんですが、この間は睡魔に勝てなかったらしく、私のベッドにもぐりこんで寝てました。
独りでも、こんなに見事にお布団かぶって寝てるなんて、びっくりしました。
我が家にふくちゃんがいてくれるおかげで、気が散るというか、気が紛れるというか、そんな大変な時でも、一瞬笑いがあったり、ずいぶん助けてもらってます(笑)

ふっ ふっ ふっ
どうにゃ。独りぼっちで置いてくから、あんたのベットを独り占めしてやったにゃ〜

睡魔には勝てにゃい
あーまた眠くなってきた。いくら寝ても眠たいにゃあー


悪ガキ福ちゃん(12月11日)
家族の体調不良のため、慌ただしい毎日が続いています。
そんな中、福ちゃんにはほんとに癒されてます。
というと、いいことばかりに聞こえますが、最近は福ちゃんの悪戯も磨きがかかり、困ることも少なくありません。 考えてみれば、1〜2歳の男の子、人間で考えても、体力有、好奇心有の悪戯盛り。おとなしくしているわけないですよね。

我が家に来て、4か月近くたちまして、福ちゃんは、玄関以外の家じゅうのドアを開けることができるようになりました。
丁度その頃、私は秋の撮影で出かけていることが多く、帰る度に、今度はどこのドアが開けられるようになったと母から悩ましい報告を聞き、「福ちゃん、今はリビングのドアを開ける練習してるの」と聞いた時は、まさかと思ったんだけど・・・
リビングのドアノブは、他のドアより高い場所にあるので、猫には無理だろうとタカをくくってましたが、これも私が秋の四国に行ってる間にちゃんとマスターしてました。

ドアを開けること自体は、問題ないんです。何が困るって、福ちゃんは最近、ビニール系、プラ系の袋ものに興味を持っていて、そういうのを見ると、とりあえず「噛んでみる」んです。
詰め替え用のコーヒーから始まって、マヨネーズ、ドライフリーズされた甘酒パック、それに食べ物じゃなくても、とりあえずは挑戦します。
こないだは、試供品のせんねん灸にも歯型がついてました。
練り辛子のチューブにも。びっくりしたでしょうね。それでも懲りることなく、次々と福ちゃんの挑戦は続きます。
だから、留守にする時は台所〜リビングは立ち入り禁止にしたいのだけど、そうすると、余計に興味を持つようで・・・困ったものです。

ドアを開けるだけじゃありません。
この間、福ちゃんは、ドアの上に飛び乗りました。どうやら、壁に飾ってあるえべっさんの笹に興味を持ったようです。飛び乗ったのはいいものの、その衝動でドアがふわーと動くんです。さすがの福ちゃんもそれは予想外だったらしく、いかにも危なっかしい格好で、ビビリながら、あの細い幅のドアの上辺を福ちゃんが歩くのを見て、私、悲鳴をあげました。ひとつには福ちゃんの身の安全が心配で。もうひとつは、そこから福ちゃんが下へ降りる(落ちる)時、一体どれだけのものが破壊されるのだろうという不安で。

猫 ドア 猫 ドア
僕に出来ないことはないにゃあ。でもちょっと怖い。


リス化する福ちゃん(11月27日)
よりによって、連休にピークを迎えた京都の紅葉。例年、連休は紅葉の見頃時期なのですが、もう少し場所によってピーク時期がバラけるのに、今年は北も南も、西も東も、一気に盛りを迎えてしまい、連休で京都観光に来られた方はホクホクだったと思います。連休は少しゆっくりして、前後の平日にバリバリ回ろうと思っていた私は、すっかり当てをはずされましたが。

連休が明け、昨日は一日雨。早くも京都の紅葉は終盤を迎えつつあります。今年はあっというまだったな。去年がすごくゆっくりに進行だったので、例年より一週間早く見頃が来て、慌てるばかりでした。

さて、飼い主の煩悶をよそに、福ちゃんは順調に?成長中です。
体重は、なんとか5キロを維持してるので、どんどん太っているわけではないのですが、冬毛がフサフサするせいか、なんだかすごく大きくなった気がします。うちに来る人、来る人が、「おっきくなりましたね」とびっくりするほど。
見てください。この頬っぺ。リスが胡桃を頬袋一杯に頬張ったみたいでしょ。
久しぶりに遊びに来た姪っ子が、「首輪大丈夫?(首輪より太くなって)首、絞まってない?」と心配するほど。大丈夫です。ちゃんと余裕あります。でも、その心配になる気持ち、わかるほど、頬が膨張してますよね。

猫 リス
太ったわけじゃ、にゃいんです。



食欲の秋・福ちゃん(10月30日)
(前に書きかけのまま、撮影遠征に出ちゃったので、日付は古いですが、そのままアップします)
食欲の秋が関係しているのかどうか、相変わらず食欲旺盛な福ちゃん。
体重5キロが維持されているか、体重測定をしました。
猫って動くから、私が抱っこして体重計に乗り、その後、福ちゃん無しで私の体重を測り、引き算をします。

「うわー。やっぱ、福ちゃん太ったよ」

と思ったら、私の体重が太ってました(汗)

さて、これはうちに来た当初、福ちゃんが気に入ってた箱ですが・・・福ちゃん自身が太ったので、だいぶ窮屈そうですね。あ、ご安心下さい。福ちゃんが寝るのは私のベッドなので、この狭い箱で寝てるわけじゃないです。昼間だって、居間のソファーの真ん中で王様みたいに寝てるので、ここに入る必要はないんですが、この日この時は、久しぶりにこの箱に入ってみたようです。

眠り猫 箱

にゃんで、こんなに狭いにゃあ?
お気づきでしょうか?
こういう姿勢になると、頬の肉(皮)が押し上げられて、目が埋まりそうです。


眠り猫 箱

まいったにゃー



至福の朝2(10月11日)
捨て猫経験者の福ちゃん、あいかわらず食い意地ははってますが、すこしマシにはなってきました。
マシというか、人間でもそうでしょうが、「もらえるはずのもんがもらえへん」時には、ものすごい抗議しますが、福ちゃんの食い意地 VS 私の睡魔では、私の勝利であることがわかってきたらしく、随分と聞き分けがよくなってきました。

うちに来てしばらくは、夜間寝室出入り禁止だったんですね。だって、ベットにおしっこされたり羽毛布団をバリバリ引き裂かれたら困りますからね。
でもそんな躾けの悪い子じゃないという確信も持てたので、今は出入り自由。私がベットに寝て、電気を消したらまもなく、一応家の中の見回りをしてから、ベットに飛び乗ってきます。
家内巡回中に、外周りに不審猫がいるような場合は、しばらく騒いでますが、朝起きてみると、福ちゃんもベットに寝てるので、夜の寝床はここだと思ってるみたいです。

でね、前は夜が明けるか明けない頃から、餌はどうした忘れてないか、いつくれるんだと騒いでいたんですが、最近は、私が目を覚ます気配がすると、一応アピールしたり、ベットの上をウロウロして私の注目を浴びようと工夫はしますが、あくまで私が福ちゃんを無視して「まだ寝るの!」とがんばると、わりとあきらめるんです。


朝はこんな風に寝てます

朝は私の体に頭をくっつけて、こんな風に寝てます。
私が起きた時に、自分が寝過ごさないようにでしょうか(笑)


朝の福ちゃん

ボー


ところがですね。一旦私がベットを離れると、もう総攻撃です。声高に主張を叫び、足元にまとわりついて行く手を阻みます。餌をあげる前にゴミ出しなんかで外に出ると・・・狂ったように叫びまくります。
戻った後、餌あげて、また二度寝しました。そしたら、またベットに飛び乗り、今度はスヤスヤ。この時間は、福ちゃんの朝寝の時間帯なんですね。ところがね。私が二度寝から起きると、また朝の再現で要求するんですよ。ごはんだごはんだと。いやもう、さっき、朝の分、全部あげたし。

そういえば、昨日、私は福ちゃんの夕ご飯の時間に帰宅できず、夜の餌は母にあげてもらったんですが、それはそれで、私が帰った後も、「飯だ飯だ」と当然のように要求してましたね。私が帰ったのに餌にありつけないのを、どうしても「承服できません!」って感じでした。ずるいやつ(笑)

熟睡する福ちゃん まどろむ福ちゃん

まどろむ福ちゃん。
二度寝の時の方が熟睡するみたいです。


至福の朝(10月9日)
色々事情がありまして、今年の秋はなかなか遠征できてません。
どこそこの紅葉が盛りだと聞くたびに、心穏やかならぬこの頃ですが、少し肌寒くなってきたせいか、最近は福ちゃんが私のベットで寝るようになりまして、毎朝癒されてます。あったかいんですよね 。猫の体って。福ちゃんはべったりというより、体の一部がちょっとだけ私に触れてる位の距離に寝ていることが多いんですが、そこだけぬくぬくしてます。

福ちゃんの都合としては、自分の寝床より、私のベットの方が柔らかくて寝心地いいのと、朝のごはんをねだるのに好都合ということらしく、朝、何かのきっかけ(家族の誰かがトイレに行く等)で「ごはんの時間かも」スイッチが入ると、それからは落着きません。福ちゃんが夜中にトイレに行きたくなった時のために、部屋のドアは開けっ放しにしているので、どんなに母がそおっと廊下を歩いても、福ちゃんのスイッチは入っちゃうんですね。

けれど、私は朝が弱い。福ちゃんがどんなにアピールしようと、そう簡単には起きれません。
福ちゃんは、夜は布団の上か、私の足〜お腹の右横に寝てるんですが、朝になると枕元に陣取ります。私がパッと目を開けると、焦点が合わないほど近くに福ちゃんのドアップが迫ってます。

早く起きて、ごはんをちょうだい

枕元に座る福ちゃん


で、一応、私は時間を見るんですが、それが7時前だったら、起きないことにしてます。
で、「起きないよ。まだごはんの時間じゃないよ」と伝える気持ちで、反対側向くんです。
そうすると・・・今朝は、カプっと頭をかじられました。ビックリしましたねー。頭を噛まれるなんて人生初です。甘噛みなので全然痛くはないんですが、頭ってかじれるんだと思いました。

それでも無視して寝たんです。
いわゆる二度寝みたいな感じかな。けっこうぐっすり寝て、目が覚めると、布団の上、真正面に福ちゃんが座って、じぃーっと私を見つめて(睨んで?)ました(笑)

早く起きて、ごはんをちょうだい

ちょっとだけ怒ってます。
5キロもあるのでちょっと重いです。


中秋の名月が台風(9月30日)
よりによって・・・残念です
さすが台風だけあって、けっこう風強いです。こんな時、福ちゃんがどうしてるかというと・・・普通です。
夏のゲリラ豪雨&雷バリバリの時もそうでしたが、平気なんですね。
今日も外が大雨の中、福ちゃんはお気に入りのお風呂場の窓から外を観察。

にゃにヨ。ニャマ(邪魔)しないで。

福ちゃんは窓の外を眺めるのが大好き。お風呂場は特にお気に入りの場所
(※晴れている別の日に撮った写真です)


外が恋しいんでしょうね。お風呂場の窓は鉄格子があるので、ほっておいてるんですが、母曰く、あんなのその気になったら、すり抜けられるって。格子の幅が微妙なんです。確かにがんばればすり抜けられそうな気もしますが、今のところ、網戸に手をやる様子もなく、外を眺めているだけなので、そのままにしてます。

で、いつものように外を眺めていた福ちゃんが、なにやら声を出しながら、バタバタして、台所に戻ってきました。頭を撫でると、あれ?濡れてる?
どうやら、急に雨が吹き込んできたらしく・・・猫は水が嫌いって言いますから、これに懲りてくれるかと思ったら、しばらくしたら、またお風呂場に戻ってました。

お風呂場の猫

よくも、窓閉めてくれたニャー(怒) そんなことしても、ここ、どかニャイよ


猫かぶっていた猫(9月22日)
この一ヶ月と少しの間に、福ちゃんは体重だけでなく、性格も変わりました。
変わったというより、被ってた猫がはがれた?

私の記憶だと、初めて出会った8月の初め頃、福ちゃんは驚異的に人懐こい猫でした。
二度目に神社に行ったお盆過ぎには、参拝客が多かったこともあり、やや人間に対して食傷気味な感じもしましたが、とにかく最初は、人を見れば近づいていきスリスリする人恋しい猫でした。
私にだけというのではなく、誰にでも、とにかく人が来たら近づいていく猫でした。その時の神社はあまり人が訪れないようだったので、お腹を空かせた猫にしてみれば、このチャンスを逃したら・・・という感じだったのかもしれません。
その擦り寄り方は、歩く足にまとわりつく感じで「(歩くのに)危なくって仕方ない」ほど。

連れて帰ろうと決心した時も、これほど人懐こい猫だったら、周りの人にもかわいがってもらえるし、私が撮影でいない間は、気持ちよく預かってもらえそうだ・・・と信じてやみませんでした。
福ちゃんを連れて帰るにあたり、将来的に福ちゃんを預かってもらえるよう、近所に住む猫好きのAさんにも予約を取り付けました。そして、その時のために、今から時々Aさん宅にお泊りさせて、慣らしておきましょうとまで、話が出来てました。

ところがですね。
気がつくと、いつのまにか福ちゃんは、ものすごい人見知りする猫になっていました。
うちに来てしばらくしてからAさんに来てもらって、ご対面をはたしたのですが、「え?あんた、神社でのあの愛想はどこ行った?」というほど、そっけない。
その時は、まだうちにも慣れてないしねえと解釈し気にとめませんでした。むしろお客さんの出入でドアが開いたときに、福ちゃんが脱走しないように気をつけなきゃと、そっちの方が気になってました。
うちは父が介護を受けているので、わりと人の出入があるんです。ほぼ毎日、誰かがわが家にやってきます。そんな時、福ちゃんは、偶然にもお客さんのいる場所にはおらず、でも猫のトイレがドーンと置いてあるので、猫好きの人だと残念がったりしてたんです。
でもどうやら、それは偶然ではなく、福ちゃんが人に会うのを避けていたようです。

ある時、ケアプランの会議だとかで、大人数の関係者がうちに集まりました。私はその時、自分の部屋にいたんですが、部屋にいたはずの福ちゃんが見当たりません。
「また行方不明?」
絶対この部屋にいたはずなんだけど、どこかに隠れたか、もしかしたら脱走?とヒヤリとしましたが、ゴソゴソと物音がするんです。テレビに後ろから。
どこからどうやって入ったんでしょうか。大掃除か引越しの時でないと目にすることのないミステリーゾーンのテレビの後ろ。福ちゃんはそこにいました。入り込んだはいいものの、狭すぎて身動きできないようです。福ちゃんの体の大きさを考えると、よく入れたなと思います。そして一体どうやって出るつもりなんでしょう?

猫のかくれんぼ

見つかった? ここから出るの手伝って。


誰も福ちゃんをいじめる人はいません。野良猫の中には、人が近づくと逃げる猫もいますが、福ちゃんはそもそも人懐こい猫だったんです。いつのまに変わってしまったんでしょう。
うちに人が来たら、気になると思うんですがね。好奇心は神社に置いてきたのか、まず関わりを持ちたがりません。

一度、逃げそびれて、リビングのソファーの下で息を殺していたことがあるそうです。福ちゃんがやっと逃げだす隙を見つけた時、私は玄関を開けて掃除をしてたんですが、せっかくドアが開いていて、憧れの外の世界への飛び出せるチャンスだったのに、福ちゃんはドアの方に見向きもせず、首を垂らして、まるで空き巣がコソコソと逃げるみたいに、階段へ向かっていきました。いつもはね。王様みたいに好き勝手してるんですよ。餌が遅れると尻尾を膨らませて怒り、私がウンチの始末をしてるのを当然のような顔で眺めている福ちゃんが、いじめられるわけでもないのに尻尾巻いて逃げてる。可哀相だけど、ちょっと可笑しかったな。


福ちゃんが来てから、もう1ヶ月がたちました(9月20日)
すっかり我が家の一員です。
4キロだった体重も、5キロに増えました。
相変わらず、食い意地だけは張ってます。
年齢と体重に合わせて計量した餌をあげてるので、これ以上おデブにはならないはずですし、充分食べてると思うのですが、相変わらず餌の時間が近づくと大騒ぎします。

ごはんの時間。

あ、ごはんの時間だっけ?


餌は、@朝、私の起床時、A夕方暗くなる頃、B夜中、私が寝る前の3回に分けてあげてます。ちょうど8時間おきかな。
普通は一日二回でいいらしいんですが、うちに来た当初、時間があいてしまう朝にお腹が空いて鳴き続けたことがあり、私の安眠のため寝る前にあげていたのが、いつのまにか習慣になってしまい・・・その位の時間になると、くれくれと騒ぎ出すので、もうこのペースは変えられないですね。なので3回目の餌の量はかなり少なくしてます。

で、こんな風に、比較的規則正しい福ちゃんの食生活ですが、餌をもらうことは福ちゃんの権利で、餌をあげることは私の義務になっていて、「ねえねえ、お腹空いてきたから、なんか食べるものちょうだい。ゴロニャン」とか「ごちそうさま、ありがとね グルグル」という空気ではなく・・・その位の時間になると「時間だ時間だ」「忘れんな忘れんな」と騒ぎ出します。

でもね。えらいんですよ。私が動き出すまでは、一応我慢してるんです。
夜〜朝、福ちゃんは私が寝ている部屋のドアの外にいるんですが、私の携帯の目ざましが鳴ると、福ちゃんも「起きろ起きろ。」と鳴き出します。
が、私は朝が弱いので、一回の目覚ましで起きることはありません。最初から5分おきとか10分おきにアラームをセットしていて、3回目くらいで起きるようにしてます。時々3回目を聞き逃して寝過ごしますが。

アラームがなってしばらく、私が起きないのを知ると、福ちゃんはまた黙ります。
そして次のアラームで再び鳴き出し・・・

アラームだけじゃありません。私が寝返りを打つくらいだと鳴かないんですが、カーテンをあけるとか、起き上がって手を伸ばして携帯を見るなどのちょっと大きな動きだと、それを察して鳴くんです。
昼間寝ている福ちゃんは、夜は熟睡せず、たぶん一晩中、ドアの外でじっと中の気配をうかがっているみたいです。うわっ、ストーカーみたい(笑)
でも、ずっと鳴き続けるわけでなく、私が起きないとわかると、また鳴きやんで我慢します。
えらいでしょ。そして・・・やっと私が起きて部屋の外に出ると、さあ本番。ニャアニャア攻撃の始まりです。

夕方も同じ。この場合、例えば私が部屋でデスクワークをしている時は、福ちゃんはほとんど私の部屋にいて、最初はドアから離れた出窓やテレビの下で寝てますが、夕方になるとドアの方へさり気なく移動します。そして最初に「ふゥーン」とか「んんーン」とか言って私の様子を伺ってますが、私が椅子を立ってドアの外へ出た途端、ニャアニャア攻撃の始まりです。ここで、私がまた元の椅子に座ったら、一旦攻撃は静まります。
餌をあげているのは、階段あがってすぐの所なので、階段と反対にあるトイレに行っても、追いかけては来るけど、ニャアニャア攻撃はソフトです。

ところが、私が餌場である階段上を通り過ぎ、そのまま階段を降り、追いかけ追い越す福ちゃんを無視して台所やリビングに行った場合・・・福ちゃんの声は怒声に変わります。甘えるんじゃないんです。怒ってるんです。

「おらおら、仕事の邪魔しちゃあかんと思って我慢してやってたのに、にゃに無視してんニャー!図に乗るんじゃニャー!!」

「まず先にすることあるニャー!」と、サッカーの試合みたいに私の進路を阻みます。

ニャー!
ニャーあぁ!!
ニャーあぁぁっ!!!

福ちゃん、とってもいい子なんですよ。
おトイレも、爪とぎも、マーキングも、全部全部ちゃんと躾けてもらってるんです。
捨てられる要素なんて、微塵もないんです。
だからね。福ちゃんが捨てられた理由は、このでかくてしつこい鳴き声にあったと思うこの頃です。 普段は可愛い声なんですけどね。ご飯時になるとね。何事かと思うほどの声になるんですよ。
きっと内緒で飼わなきゃならない状況になったのに、こんなに鳴くもんだからバレちゃったんでしょうね。思えば神社に居る時からそうでした。あの時はほんとに飢餓状態だったから、激しく鳴くのも仕方ないかなと思っていたんですが、これはこの子の個性でしたね。

まあうちは一軒家だし、ご近所との仲も悪くないのでいいんですが。あんまり夜中だとね。福ちゃんは夜行性なので、夜は特に元気なんです。しかも福ちゃんは時計を持ってるわけでもなく、お腹もほんとはそれほど空いてるわけじゃないと思うんですが、私が立ち上がった瞬間、ピッと目が合って、「あ、ごはんの時間だっけ?」と戦闘モードに入りかける福ちゃんをみるとヒヤッとします(笑)

眠り猫

この無防備さ(笑) 眠ってると天使なんですけどね〜



今日の福ちゃん(9月7日)

猫の福ちゃんは白山中居神社からやって来ました。

ありがとニャン


福ちゃんがうちに来てからまもなく、神社の方から上等なキャットフードが送られてきました。
きっとすごく猫好きの方なんでしょうね。 関東方面の方から神社宛に贈られてきたのだけど、すでに福ちゃんは我が家に来ていたので、それを転送して頂いたそうです。

〜 白山中居神社にキャットフードを送って頂いた方、ありがとうございます。〜 
福ちゃんも喜ぶと思います。(今まで神社名は伏せていたので、たぶんこのHPをご覧になっている方ではないと思いますが、この場を借りてお礼申し上げます。)

食欲全開の福ちゃんは、順調に成長中で、先日獣医さんに行った時は4.2キロだったのが、今日、家の体重計で計ってみたら4.7キロに増えてました。
こないだ福ちゃんを見て、「大きい猫ですね」と言った人がいたけど、私、大きい猫を連れてきたつもりはないんだけどなあ(笑)
今は、必ず餌にありつけるのがわかったせいか、以前ほど餌に対する餓鬼っぷりは見せませんが、それでも、私がいつも餌をあげている二階に移動する時は、つい期待するのか、ものすごい勢いで一緒に階段を駆け上がります(笑)
何度一緒に上っても、一日にあげる餌の量は、きちんと計算して決めてあるので、無駄な努力なんですけどね・・・


気絶・・・ではなく、お昼寝してます。



そんなパブロフの猫効果もあって、福ちゃんは二階が結構好きで、よく出窓のところで寝ているんですが、寝相がなんというか・・・以前にも紹介しましたが、とんでもない格好をしていることがあるんです。
それがこれ。
暑いからなんでしょうか?お腹丸出しで仰向けになってます。(冷房の効いてる部屋にも入れるようになってるのですが、なぜかここが好き)

こういう不自然な格好で身じろぎもせずにいられると、発作かなんかを起こして死んでるんじゃないかとヒヤッとするんですよね。 この格好、さっき普通の格好で寝ている福ちゃんを覗き込んだら、「んにゃあ」と言ってお腹見せてひっくり返ろうとしたところ、スペースが狭くて、この姿勢どまりだった・・・という格好なんですが、そのまま動かなかったというのが、ものぐさというか・・・福ちゃんらしいところです。


福ちゃんの受難(9月4日)
福ちゃんを我が家に連れてきてから、ちょうど2週間がたちました。
捨てられてから3週間ほどの間とはいえ、大自然に囲まれた神社で暮らしていた福ちゃんですから、すぐにお外が恋しくなって、脱走を試みるのではないか戦々恐々としていたのですが、今のところ、お外に興味は示すものの、「隙あらば・・・」という感じでもなく、「お外はだめよ」と言われれば、すり抜けて外へいくこともなく、助かってます。
むしろ、網戸だけの窓があると、いつのまにか、そこへ行って、外を見てるのですが、これが「こっから脱出してやろう」と思っているのか、単にお外を眺めているだけなのかわからず、でも猫が本気だしたら網戸なんてひとたまりもなさそうなので、可哀相だけど、目の前でピシャリと窓を閉めてしまいます。ごめんね。

ところが昨晩は、ちょっと大変でした。
どうも福ちゃんが寝ている出窓から見える場所に、よその猫が歩いていたらしく、夜中に急に騒ぎ出しました。激しく鳴いて、階段を下りたり上ったり・・・そう、我が家の周りは、それなりに猫密度が高く、シーズンによっては、猫の恋戦の声が響き渡るんです。
おまけに、最近は福ちゃんの臭いに反応して、よその猫がうちの外周りにマーキングするようになって、ドアを開けた途端、それ系の臭いがすることもしばしば。我が家は福ちゃんのテリトリーなのにっ!
福ちゃんは今のところ、マーキングはしないんだけど、対抗心燃やして・・・と、ちょっと心配です。可哀相だけど、やっぱり避妊手術しないといけないなあ

「また撮るの?」

福ちゃんお気に入りの場所も定着してきました。


福ちゃんのお留守番(9月3日)
福ちゃんが我が家に来てから、無事、10日以上がたちました。
上段にも書いたように、週末にかけて3日間、辰野さんの写真展のお手伝いに行かせて貰ったのですが、福ちゃんが来てからはじめて、私のいない間のお留守番になりました。もちろん家族は家にいるので、餌の心配はありません。でもね、お外にいけない福ちゃんは少し前からストレスの片鱗をみせていたので、留守中にヒステリーをおこさないか、ちょっと心配でした。

それがね。福ちゃん、案外いい子で、しかもそれまでちょっとした反抗期の気配も見せていたんですが、今回のお留守番で私のありがたみがわかったようで(笑)・・・
私が帰宅すると、とにかく離れません。擦り寄ってきてはゴロンゴロンと寝っころびます。

食欲は相変わらずですが、必ず餌にありつけることがわかったのか、餌を要求するタイミングもすこーし落着いてきました。福ちゃんは大抵の場合、私の寝室のドアの近く(寝室には入れないので、ドアの外の廊下か出窓のところ)で寝てるんですが、朝も以前のように、「お腹が減った」とずっと鳴き続けることもなく、部屋の中で私が動く気配がすると、しばらくはニャオニャオ鳴くけれど、私が出て行かないのがわかると、静かにするようになりました。
あんまり静かになったので、逆に心配になって、ベットに寝たままで、「ふくちゃん」と声をかけると、ドアの外から「にゃっ!」と答えてくれます。

「・・・」

写真展二日目の朝。
前の晩が遅い帰宅になったせいか、「ほったらかしにしやがって」とご機嫌斜め。
タオルに八つ当たりしてます。


「何よ、文句ある?」

「にゃによ。文句あんの?」



「あ、餌くれるの?」

いじけた姿もまた可愛い。



早起き福ちゃん(8月28日)
私、低血圧です。夜型人間です。朝、かなり弱いです。朝、サッサと起きることが出来なくて、どれだけシャッターチャンスを逃しているかわかりません。
そもそも、朝、自然に目が覚めるのでなく起きること自体が苦痛です。
撮影シーズン、一番辛いのが朝の起床です。

ところが、元捨て猫・福ちゃんは、早起きです。
早起きっていうのか、夜鳴きというのか・・・初日は朝(夜?)の三時半とか四時頃、ニャーニャー鳴くので目が覚めました。前夜、福ちゃんは私達より早く寝てるんで、充分な睡眠をとったあと、お腹が空いたんでしょうね。
私も学んで、朝夕食の他、人間が夜寝る直前に、もう一度餌をあげることにしました。

翌朝は5時頃、翌々朝は5時半、その次は6時と、毎日少しずつ、起こされる時間はずれていきましたが、それでも6時半には寝室のドアの外で鳴く声で目が覚めます。
明日はゆっくり寝ていたいと思って、かなり夜遅くに餌をあげたこともありますが、どうしても7時の壁は破れない。早起きしたら、清々しい一日が始まると思っている方もおられるでしょうが、私の場合、朝早く起きてしまうと、昼寝するまではしんどくて仕方ない。
福ちゃん自身は食べた後は、再び寝るので構わないんでしょうが、気持ち良さそうに寝てる姿を見ると癒されると共に、「今、寝てないで、夜、寝てよ」と思う今日この頃。

「お腹一杯になったんで、も一回、寝ます」
よく寝るし、「撫でて〜」っていわんばかりに、すぐ寝っ転がるし。


福ちゃん、病院に行く(連れて行かれる)(8月25日)
猫によっては、家が変わると食欲や元気がなくなったり、パニックを起こしたりするそうだけど、どうやら福ちゃんにはそういう心配はなさそうなので、まだちょっと早いかなと思ったけど、獣医さんに連れて行きました。
今のところ、何が何でもという感じではないのですが、玄関のドアを開けると外に出たがるし、ずっと室内というのは、かなりストレスもたまるだろうし、気をつけていても、いつ脱走するとも限らないので、外に出ても変な病気をもらわないように、早めにワクチン注射をしてもらおうと思ったんです。もしかしたら、前の飼い主さんがしているかもしれませんが、日数が空いていたら大丈夫ということで。

それに、福ちゃんは一体何歳位なのか?今の健康状態はどうなのかも気になるし。

結論、年は2歳以下。(でも子猫ではなく成猫)体重は4.2キロ。2代ほど前に長毛種が混じっていただろうこと。腫瘍じゃないかと心配していた胸骨の下がボコッと大きく飛び出ているのは、そういう体形で、病気ではないし心配もいらないこと。
血液検査の結果、白血病にも猫エイズにもかかっていないことがわかり、4種混合ワクチンを打ってもらいました。
健康状態も極めて良好だそうです。
逆に、捨て猫ではなくて迷っただけじゃないかとか、元の飼い主が探してるんじゃないかとか、誰かが可愛がって餌をあげてただろうから、連れてきてよかったんですか?とか疑われました(汗)

福ちゃん、確かに、今はもう痩せてません。
最初会った時は、長毛で見た目はフサフサしているけど、触ってみると背骨やあばら骨が痛々しいほど痩せていて「大変だ!」と思ったんですが、ちょうどお盆時期で、帰省している若い家族や子供達が餌をあげたり、我が家に来てからも異常なほどの食欲で・・・

与えられたら与えられただけ食べてしまう犬と違って、猫は自分に必要な分だけ食べると思っていましたが、福ちゃんの飢餓感は異常です。うちに連れてくる時やシャンプーした時、病院へ行った時などだけ、缶詰をあげて、あとは普通のキャットフードをあげてるんですが、体重で適量とされている量の倍は食べていると思います。

そもそもうちに来た翌朝、私が起きてみると、まだ開けていなかったキャットフードの袋を噛みちぎって、しこたまキャットフードを食べていました。
その時は、「私が餌としてあげる量が少なかったんだな」と反省したんですが、その後も充分あげているはずなのに、どこに餌を隠しても、必ず見つけ出し、箱なら箱を引っくり返し、袋なら袋を噛み切って・・・

今朝は予備に買ってあったトイレの砂(針葉樹のコルクで、見た目がキャットフードに似ているし、外袋もキャットフードの袋と似ている。そして前にキャットフードを入れていた箱にしまってあったので、勘違いしたらしい)が、床中に撒き散らかっていました。やっぱり外袋を噛み千切って・・・


トイレの砂袋を餌袋と勘違い? 福)「怒ってるの?」 私)「はい、怒ってます。」 「反省してます」
事件は朝の5時前に発見。トイレに起きた母の悲鳴で幕を開けた。


昨夜は寝る前(11時半頃)に一杯餌をあげたので、朝の5時前にそれほどお腹が空くとは思えませんが・・・結局、私が床にちらばった(まだ清潔な)コルク砂の始末をし、猫のトイレの始末をし、最後に餌をあげるまで鳴き続けてました。
きっと肉体の空腹感というより、精神的な飢餓感がぬけないのかな。
かといって、食べたいだけ食べさせていいものかと獣医さんに聞いたところ、「飢餓感?この子が?もっとガリガリの猫ちゃんならともかく・・・むしろ成長期で、いくらでも食べたいのかもしれません。食べ過ぎたら下痢するので、それが困るなら減らして下さい」と。確かにずっと軟便でしたね。やっぱりあげすぎてたんだ。今日から心を鬼にするぞ。


我が家にニャンコがやってきました。そして行方不明に・・・(8月21日)
どうしてもニャンコが気になり、やっぱり一緒に暮らそうと、岐阜の山奥の神社まで母と一緒にお迎えに行ってきました。初めは雪深いここにいたままではニャンコが冬を凌げないだろうというのがきっかけだったんですが、あまりの人懐こさに癒されまくり、今はニャンコのためというより、最近父の介護でついつい重苦しくなりがちな我が家の空気を変えてほしいという期待の方が大きくなってました。人間って勝手ですね。ちょうど夏の間入院していた父が、まもなく退院ということもあり、これから大変な母と夏休みも兼ねて一泊二日の旅行。泊まったペンションもとても快適で食事が美味しく、楽しい旅行でした。

さて、今の季節、猫にとって快適・大好きな神社(森林)から離すのは可哀相とも思ったのですが、神社の方に聞いたところ、神社としては猫を置くことは絶対にできないので、車で別の場所に連れて行ったのだけど、いつのまにか戻ってきたとか、最後には夏休みで遊びに来ていた孫にせがまれ、自宅に連れて帰ったんだけれど、箱から出した途端、脱兎の如く逃げ出して、またちゃんと神社に戻っていたんだとか。

そんなんじゃ我が家にも馴染めないかもしれないなあ。帰路の車の中でも大暴れするかもなあと不安だったんですが、案ずるより生むが安し。長時間のドライブ(200キロ超)にも気抜けするほどおとなしくしてました。
唯一暴れたのは、猫用のカゴに入れた後、ドライブに備えて私がトイレに行った時。 置いていかれると思ったのか、カゴのドアが壊れるかと思うほど大騒ぎして、実は(前に飼っていた白猫)キティ以外は猫がちょっと苦手な母は最悪の事態(そのままドアを壊して逃亡)を覚悟したそうです。
でも、私が戻るとちゃんとおとなしくなって・・・ただ万が一のことを考えて、少し遠回りになるけど北陸道経由で帰ることにしました。(こっちの方が交通量も少ないし、高速に乗るまでの一般道の段階で、どうしても猫が暴れるようなら引き返すことも考えて)
でもね。ほんとにあっけないほどおとなしいんですよ。助手席にカゴを置いたんですが、完全な水平ではないから結構不安定だと思うんですが、よほど神経の太い猫なのか、寝てました。(笑)
あまりに静かなんで、具合が悪いんじゃないかと、呼びかけると返事するので、安心するくらい・・・

で、帰宅後はお風呂場に直行。猫をシャンプーした時も、大暴れはしたものの、私を引っ掻くとか噛むとか攻撃はせず、逆に抱きついてくる始末。私までびしょ濡れの泡まみれでした。

そして一番心配だったのがおトイレなんですが、これも、数回、用意した猫トイレに出たり入ったりはしたものの、その夜のうちにクリアー。餌も食べるし、私達より早く眠るし、逃げる気配も見せないし、もうとにかく甘えまくって来るので、嬉しくて仕方ありません。

名前は・・・「福が来るように」と願いをこめて「ふくちゃん」と命名。ただ、以前の名前とは違うらしく、名前にはまだ何の反応も見せません(笑) でもまあ、我が家で生まれた如くリラックス。 常に床に手足を伸ばして寝転び、家族が近くを通るたび、ニャオニャオ鳴きながらゴロンゴロンと転がります。
明け方はトイレに行く母の物音を聞きつけて、ニャンニャンニャンと階段をあがってきてスリスリ。母も見事にノックアウトされました。

でまあ、こんな感じで穏やかに朗らかに一日半が過ぎました。


ばんざ〜い ばんざ〜い
(左)真上から見下ろしてます。
壁にピッタリくっついて、ばんざ〜いして寝るんです。



猫の脱走が一番心配だった私も、ちょっと気がゆるんだんでしょうね。
福ちゃんが行方不明になってしまいました。

私、掃除機かけちゃったんです。動物って掃除機が嫌いですよね。 前に飼っていた犬は掃除機に噛みついてきたし、猫は掃除機から逃げていきました。うすうすわかっていたけど、福ちゃんはあまりに躾がちゃんと出来てるようなので、「前のおうちの人も、掃除機かけてただろうから、大丈夫だよね」と甘くみてました。

一階をかけ終り、玄関の掃除をしている頃、二階でどうやら怖がっていたらしい福ちゃんが一階へ降りてきたので、二階に掃除機をかけに行き、ついでに福ちゃんスペースを作って、大満足で降りてきたら・・・どこにもいない。忽然と消えた。煙のように消えた。ほんと、そんな感じでした。どんなに呼んでも返事がないし、でも窓もドアも鍵ごと閉まってるし・・・福ちゃんがスーパー行儀いい猫で、お風呂場や洗面所などの窓を開けて、また閉めて行ったなら別ですよ。完全密室事件です。

あ、お断りしておきますが、前に飼っていたキティも時々家の中で行方不明になっていたので、大体猫の隠れそうなところは全部チェックしました。でもいないんです。

母は「あの子が呼んでも返事しないはずはないから、絶対うちの中にはいない。玄関掃除している時、足元をすり抜けて外に出て行ったんじゃないの?」と主張。確かにどんなに探してもうちにはいないので、探しに行きましたよ、外へ。

全部夢だったんじゃないかとか思いながらも探し続けました。最初は徒歩で。次は自転車で、「ふくちゃんふくちゃん」と呼びながら探し回りました。4〜5時間探したんですよ。でも、単に外へ出て遊びたかったのか、まさか前の神社に戻ろうと思っているのかがわからない。
外の空気を吸いたくて出て行ったなら、まあ迷いはしてもそんなに遠くじゃないでしょうし、大自然の森林の中で昼寝してた子なので、そういうところを探せばいいんでしょうが・・・前の神社に戻るつもりなら・・・人間でも無理です。私でも車がなければ無理です。だからどこまでもどんどん進んで、ただし辿りつけないからどっか途中どまりでしょう。しかも国道とか関係なく進んでいるだろうから、もう見当つかない。まず見つけられない。

夕立があるのか、遠雷が聞こえ始めます。雨が降ったら臭いが消えて、余計帰れなくなるかもしれない。どうしようどうしようと思っていると、プルルルル。母から電話です。

「いるじゃない!」

雨が降りそうだったので洗濯物を取り込みにいくと、部屋の床で手足を伸ばして寝てたらしいです。
もちろん最初からそこにいたわけではなく(だってその部屋を探した時は絶対にいなかった)、最初はどっかに隠れていて、しかも必死の私の呼びかけにも無視、してたわけです。猫ってそういうもんらしいです。
ちょっぴり猫らしい意地の悪さもみせてくれましたが、甘えてこられると・・・やっぱりデレデレしちゃいますね。
ただ未だにあの時、福ちゃんは一体どこに隠れていたのか、さっぱり見当つきません。それよりも、鍵も使える猫で、ちょっと近くを散歩して来た後、こっそり帰ったというほうが、まだ信じられそうな気がします。


捨て猫顛末記(8月11日)
書いていたらダラダラと長くなってしまったので、最初に要点を書いてしまう。
どなたか、人懐こい猫を飼ってくれる方、おられませんか?
にゃんこの詳細は今日の日記の最後に書いてあります。

はろ〜
ハロ〜


何日か前のことだ。撮影旅で偶然参拝した神社で、ものすごく人懐こい猫と出会った。
夕方だった。どこかから、か細く可愛い猫の声がするので、キョロキョロしていると、ご本殿の石段の上にネコがいた。お腹が空いているらしく、すり寄ってくる。 カメラがぶれるので困るのだが、三脚の足にまでスリスリしてくる。

猫好き・・・と私のことを思っている人も多いかもしれないが、私は全てのネコに愛情を注ぐタイプではない。本物の猫好きは、野良猫であろうと、他人のネコであろうと、愛情を抱くようだけど、私の場合、猫好きというよりは、今は亡きキティ(うちの近所に迷い込んできて、いつのまにか飼うことになったキティ)や、お隣で飼われていて時々遊びに来るチロなど、自分と関わりのある特定のネコに愛着をもつのであって、むしろ、キティやチロのテリトリー争いを応援するため、うちの周りをうろつく「よそ猫」は追っ払っうという冷淡な人間だったりする。ごめんね。


猫
捨てられちゃったんで、ここにいるんです・・・


この日も足にまとわりついてくるこの猫に、最初は邪険にしていたが、ふっと撫でてみたくなった。 色は違うけど、毛並みの特徴が、前に飼っていたキティに似ていたからかもしれない。 背中を撫でると、外見よりずっと痩せている背骨が痛々しかった。
あきらかに元飼い猫とわかるほど人懐こく、爪も立てないし、膝の上に乗って甘えてくる。
野良猫に餌をあげる主義ではないし、一時しのぎだとわかっているけど、車からビスケットを持ってきてあげずにはいられなかった。本当はもっと血となり肉となるものをあげたかったが、その辺りは予想外の田舎で、スーパーやコンビニは皆無で、私自身が食糧難だったので、仕方ない。そして・・・

「連れて帰ろうか」

普通なら絶対に思わないことを考えた。

ここですぐ、勢いにまかせて、そうすればよかったのかもしれない。
でも私は案外慎重で真面目だった。
「首輪をしていないし、このお腹の空かせ具合は、確実に捨て猫だし、親身に面倒を見てる人もいないと思うんだけど、勝手に連れて行ってもいいんだろうか?」
とりあえず、決断は明日の朝まで待つことにした。


猫
ニャンだ?


最初に会った時は、すでにうす暗くなっていたのと、ネコ自身が弱っていたせいか、老猫でたぶん何らかの病気で捨てられたんだろうなと思った。
だったら、最後の数年だけでも、うちで美味しいものを食べて逝かせてあげたいと思ったのだが、少し食べて元気になったせいか、虫を追いかけたりと無邪気な一面をのぞかせたのを見て、「あれ?案外若いのかな?」と思い始めた。そうすると事情は変わってくる。

10年は生きるだろう猫だと、独身の私一人で面倒みるのは難しくなってくる。私が会社勤めのOLだったら問題ないが、撮影のため一週間以上家をあけることも少なくないからだ。段々と悩み始めた。だけど、このままここにいたら、この子は餓死してしまう可能性が高い。今はまだよくても、冬になってしまえば生き延びることはできないだろう。この辺りは雪も相当降るらしい。
連れて帰る、置いていく、二つの思いが振り子のように揺れ動く。


猫
ポーズするにゃん


とにかくその晩は12時近くまで猫と戯れた。もっと美味しいものを食べさせてあげたかったけど、前述したように、私自身食糧難で(そもそもこの神社にこれほどの時間滞在する予定はなく、その晩は町に戻って、美味しいものを食べる予定だったので)、お湯を沸かせてミートスパゲッティとわかめご飯を用意した。ミートスパゲッティは、お皿に入れたままでは食べず、麺を指でつまんで吊るしてあげると食べる程度だったが、ごはんをあげると、ガツガツ食べた。もともと人懐こかったが、もうその頃にはすっかり蜜月状態で、膝の上にのるとそのままそこで眠ってしまうほどだった。可愛くて可愛くて夢のような時間だった。連れて帰ってからの色んな可能性を模索しながら、冷静に考えると将来的に絶対困るだろうけど、やっぱり連れて帰ろうと思った。


猫
膝の上、大好きにゃん!


そのまま神社の駐車場に泊り、少し離れた場所で朝の撮影をするつもりだったのもやめて、翌朝また猫に会いに境内に行った。適当につけた名前で呼ぶと、ミャーミャー鳴きながら本殿の屋根裏あたりから出てきた。 神域から少し離れた場所で猫と戯れた後、一回駐車場に戻った。10分位して、またさっきの場所にいったら猫は消えていて、境内には掃除している人の気配がした。 きっとその人が餌をあげていて、そこへ行ったんだと駆けつけたが猫はおらず。事情をきくと、どうやら4〜5日前に捨てられたらしく、たまに参拝客からパンなどを貰うくらいで、神社では餌をあげていないこと。できれば連れて帰ってもらったほうがありがたいこと。近所の人は猫を飼う可能性はなく、あるとすれば参拝客が連れて帰るくらいだろうこと。神社は基本的に無人だが、今日はたまたま御祈祷が一件あるので、宮司さんや掃除の人が来ていることなどがわかった。

色々話して、連れて帰ることにも了解を頂いたが、肝心の猫の姿が見えない。 「いつもならこの時間にはいるはずなのに・・・」と宮司さんは不思議そうだったが、私はたぶん、お腹もそこそこ膨れたし、一杯抱っこしてもらって満足したから、近くの山に遊びにいったんだろうと思っていた。ただ、私の中でも、猫のためを思うなら連れて帰る以外ないのだけど、自分の将来的な都合を考えると、迷う部分もあり、とんとん拍子に連れて帰ることになったら連れて帰っていただろうけど、この時点で猫がいないのは、何かの思し召しかと揺れる気持ちもあって、結局、昼過ぎにあきらめて、一人で帰ることにした。


猫
ねむねむニャー


帰り道、40分ほど走ったところのスーパーで食糧を仕入れながら、「連れて帰れないにしても、せめてもっと美味しいものを食べさせてあげたらよかった」と思い直し、また、あれほどまで懐いてくれる猫と今後会うこともないだろうと思って、あの癒された時間をもう一度持ちたくて、猫の缶詰やキャットフード、そして、もしやっぱり連れて帰ることにした時のために、リードと段ボールと底に敷く紙おむつを買って、神社に戻った。食べるといってもそれほどには食べていないので、昼間は行方不明になったとはいえ、夕方にはまた神社に戻っているという確信があった。

果たして、猫はいてくれた。「待ってたニャー」というふうに鳴き声をあげながら近づいてきて、その晩は、美味しいご飯をあげて、また夜中まで逢瀬を楽しんだ。やっぱり連れて帰ろう。そう思った。ならば、帰路の途中で慣れない猫連れで仮眠するのも大変なので、今夜のうちに私自身が充分睡眠をとっておかなくては、と車に戻る。
猫もついてきて、車の周りをウロウロ。車の屋根に飛び乗ったりしている。ドアを開けたら屋根から猫が覗いてきてビックリしたり、フロントガラスの斜面をツツツと滑りながら下りてくる猫が見えたりしたが、結局猫は車の下で寝たらしく、朝起きると、ミャーミャー鳴きながら出てきた。


猫
連れてってくれるの?


さて、しつこいようだが、連れて帰ると思いつつ、常に私の中では振り子のように思いが揺れている。優柔不断の私はご神託に頼る気分で小さな賭けをしていて、この晩も、朝になって車の近くにいたら連れて帰ろうという賭けと、サッカーのなでしこが金メダルをとったら、連れて帰ろうという賭けをしていた。気持ち的には連れて帰りたいのだが、将来的なことを考えると無理があるのがわかっているので、なにか背中を押してくれるものがほしいのだ。 神社にいた猫ということで、この猫が守り猫の如く、選ばれてここにいるような気がするのも気になった。結果、金メダルは取れなかったけど、猫の気持ちとしては、神社より餌ということのようなので、やっぱり連れて帰ろうとしたのだが・・・

リードをつけたのが間違いのもとだった。
捨てられた時のことを思い出すのか、猫はダンボールに入るのを嫌がった。餌でつって車には入れたがダンボールに入れようとすると大暴れして車の外に飛び出た。それで途中のことも考えて、変な所で脱走されると大変なのでリード(首と胴体を囲むハーネス一体型のリード)をつけることにしたのだが、それを車の近くでやってしまったものだから、逃げようとしてリードに引き戻され、宙を舞う感じで地面にたたきつけられてしまった。私もここでリードをつけたまま山に逃げ込まれて見失ったら、枝にリード引っかかったりして危ないと思い、必死でリードを離さなかった。(首輪には引っ張ると外れるタイプのがあるが、リードにはそういう機能はついていない) 猫はパニックになってしまった。それから数時間、餌で釣ったり色々したが、膝の上には乗ってくれるけど、抱っこして車に運ぼうとすると、その気配を感じてすぐに逃げ出すという風になってしまい、私も一人で運転して帰らなければいけないので、この状態だと気が散ったりと危険なので、最後の最後に断念した。
最後まで、将来的な一抹の不安があったことも関係している。ああ、同年代の家族がいてくれたらなあと、この時ほど思ったことはない。(ちなみに姉は近くに住んでいるが、子供が猫アレルギーなので可能性なし) 唐突だが、サザエさんの家でもタマを飼っているのに・・・と磯野家を羨ましく思った。


猫
だれか連れてってくだニャー


再び結論。どなたか人懐こい猫を飼ってもらえる方はおられませんか?
オスでたぶん1〜2歳位。ものすごく人懐こく、爪も立てないし、たぶんしつけも出来てます。家の中ならどうなのかわかりませんが、外で見る限り、マーキングをすることもなく、見た目も可愛い。声も可愛い。甘えん坊で膝の上にのってくれて、すごく癒されます。
猫の安全のため、このページで神社の場所を明記するのは避けますが、岐阜とか福井とかその辺り。私は一人だったので、車に乗せるのを断念しましたが、たぶん二人でいって、一人の膝の上に乗せる方法なら大丈夫だと思います。とにかく膝の上が好き。
メールでご連絡頂ければ、神社の場所や宮司さんの電話番号をお知らせします。引き取りに行くのを私がお手伝いすることも可能です。お心当たりある方は、ぜひよろしくお願いいたします。



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