おうち日記 (2008.5月〜8月)



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祇園祭 2007年度分 更新中です。(3/19)
らくたび文庫別冊「京の夏、祇園祭!」発売中です
  サブとしてですが、写真提供させていただいてます。

京都セレブライター荒木桃子さん
「京の茶の湯あそび」でもお世話になった京都セレブライター荒木桃子さんのページを新設しました!
ぼちぼち更新していくので、お楽しみに!!(メインHP「地球のうえ」からお入り下さい 6/29更新)

黒塗りの四つ葉のタクシー(8/29)
私じゃなくて、姫が乗ったそうです。今日届いた手紙に、そう書いてありました。姫というのは、他府県に住む私の大の仲良しの友達。京都に住んでいて、しかも京都中を駆け回ってるはずの私も、黒塗りの四つ葉のタクシーは見たことさえありません。あ、四つ葉のタクシーというのは、ヤサカタクシーという赤い車体に三つ葉のクローバーマークのタクシー会社が「特別に」4台だけ三つ葉マークを四つ葉マークにして走らせてるんです。その中でも黒塗りは一台だけ。西表島でイリオモテヤマネコを見る位の遭遇率のタクシーです(笑)
姫は今後、4台制覇を目指すそうです。がんばれっ!

P.S.京都の8月の年中行事、地道に追加してます。見てねっ!

なんか元気です(8/27)
今日はちょっとだけ暑かったような気がしますが、ここんとこ涼しいせいか、妙に元気です。まだ三日坊主の危険性大ですが、夜寝る前に腹筋15回ずつ、始めました(笑)

最近、はまってるのが、ボローニャの食パンです。シナモン、またはメープルシロップが混ぜ込んであるデニッシュ風の食パンで、2枚で300円弱とけっこういいお値段しますが、美味しいです。ボローニャのパン屋さんって、京都で有名な美味しくて(高価な)パン屋さんなんだけど、本店は祇園だったっけな? 私は近くのスーパーに売っているのを買ってます。これ食べ始めたら、なかなか普通の食パンには戻れない。ささやかな贅沢?です。

ボローニャ 食パン

さて、ご近所猫のチロ。あいかわらずベタベタです。すでにパブロフの犬状態で、うちの門があくと、まもなくやって来ます。見張ってるんちゃうか?と思うほど(笑)
抱っこするときは「ニャンコ用Tシャツ」ミッキーマウスの彼女・ミニーちゃんのビッグTシャツを着ます。だってチロは野原を自由に駆け回ってますからね。何かを養っているかもしれないんです(笑)

三毛猫 チロ


京都六地蔵めぐりのページを作りました(8/25)
今日はしとしと雨の京都。晴れてるか、ゲリラ雷雨が多かったこの頃、こういう静かな雨も久しぶりです。
京都の行事のコーナーに 六地蔵めぐり のページを作りました。
ほかにも京都の行事のページ、ポツポツと更新中です。

京都六地蔵めぐり、制覇しちゃいました(8/24)
今年の撮影予定は4ヵ所だけだったんですが、成り行きで6つともあっさり制覇
勝因は、京阪バスと自転車でしょうか(笑)
一般に六地蔵めぐりを個人で安く巡るためには、京都観光用の一日フリーパス1200円なりを購入するのがベストといわれてます。確かに。一日で回るには、これが一番でしょう。でも、私はオリンピックが見たかった。朝一はエンジンがかかりにくい・・・ということで、今回は2日に分けました。一日目、前述のように京阪バスの一日券500円を使って。2日目はひたすらチャリで。市内中心部〜山科〜六地蔵は山あり谷ありの道中なので、チャリは不向きですが、鳥羽〜桂〜常盤〜鞍馬口は、距離はあっても平坦な道路が続いているので、案外楽に廻れました。30分とか一時間に一本のバスを待ったり、駅からトボトボ歩くことを考えたら、チャリはお薦めです。なんだか知らないけど楽でした。家を出るとき、星野JAPANが先制してたからかもしれません。日本は銅メダルだ・・・と信じ込んで帰宅したら、負けてました・・・

六地蔵めぐり 鞍馬口地蔵 六地蔵めぐり 上善寺

六地蔵めぐりでは、各寺とも22日の午前零時。つまり21日から続きの真夜中から23日の午後10時頃までぶっ通しで開門されているそうです。ただし常盤地蔵だけは、21日の明るいうちからほぼ始まり、23日の夕方には早々に片づけちゃうのでご注意を。
というわけで、六地蔵めぐりは夜でもOKです。実際、少し暗くなってからの方が、提灯が灯るので綺麗です。こういった撮影時間のマジックもあるでしょうが、私のお気に入りは、鞍馬口の上善寺。今日は夕方から雨で、化野念仏寺に行きそびれちゃったのですが、ここでミニミニ千灯供養も見れました。

六地蔵めぐりをしてて思うのは、お寺の人(近所の人?)や参拝者がとても親切なこと。
四国八十八ヶ所めぐりってこんな感じの拡大系なのかな?と連想させます。ある種の連帯感があるのかもしれません。
今日も鳥羽地蔵の浄禅寺で境内にあるという「恋塚」の場所を聞いたら、番頭さんみたいなおじいさんが、「恋ってどう書くかしってるか?」と聞くので「変の上と心ですよね」と答えると、「糸しい(愛しい)糸しいと言う心」と読み上げながら「戀」と空書きしてくれました。「恋」の原型だそうです。このウンチク、話したかったんでしょうね(笑)

・・・(8/23)
負けちゃいましたね。野球。
どうやら雲行きが怪しくなってきたところで、六地蔵巡り京阪バス線に出発。今日は宇治六地蔵大善寺と山科徳林庵に行きました。京阪バスにも一日乗車券500円というのがあって、東山三条〜山科〜醍醐寺〜宇治の六地蔵と、けっこう使えそうなエリアを走ってます。六地蔵巡りの東2つとも、これで行けます。でもね。京阪バスの路線って、けっこう複雑なんですよ。で、バスの運転手さんのアドバイスで、あらかじめ予習していったアクセスとは違う経路で行って、帰ってきました。京阪バスの運転手さん、親切ですね。中には赤信号の間に、次のバスの乗り換え時間まで調べてくれて、「じゃあ、これに乗ったらいい」と教えてくれた運転手さんも・・・ありがとうです。でもたぶん京阪バスは地元の住人以外はなかなか乗りこなせないと思います。

さて、最初に行った大善寺。そこの世話役をしてるオッチャンによると、本当は最後に来るとこなんだそうです。ありゃー。初っ端なからやってしまいました。まあ、私の場合、撮影が目的で信仰的な意味はなく、しかも昨年までに6つのうち2つはクリアーしてるから、今年は残りの4つが目標。つまり既に六地蔵めぐりじゃありませんね(笑)

二番目に行った山科徳林庵では、友人の知人(遠いな)が琵琶を奉納演奏されるというので、楽しみにしてたんですが、時間配分を間違えて、間に合いませんでした。残念。
野球みてなかったらなあ。間に合ったのに・・・野球、ビデオ録ってましたけど、見る気しません(悲)

今日から六地蔵巡り(8/22)
でも、オリンピックの野球・韓国戦、見ちゃってます。予定では昼過ぎから一日バス券を使って六地蔵巡り撮影するつもりなんだけど、テレビから離れられるかな?

今日は矢野がキャッチャー。よしよし、星野監督、そうこなくちゃ。矢野を使わないなら、阪神に返して下さいと思ったこともあったけど、これなら嬉しい。矢野のリードで杉内も好投だし、今日は勝てるかも!やっぱり矢野だよね〜〜〜。阪神も三連勝で、庭の樹木も散髪してスッキリしたし(というか、ほぼ丸坊主)、涼しくなって体も楽だし、なにかといい感じです。

今日も雨はほとんど降らなかった・・・(8/19)
そもそも16日の五山送り火の夜、前日の天気予報では雨のはずだったんだよね。
でもちょこっと夕立らしきものが降った位で、しっかり晴れた。
で、毎日晴天で干上がりそうな私は、16日からずっと雨を期待してたのに、結局ずっと晴れてて、やっと昨夜の天気予報で出た「明日は雨」

「いつ降るの?いつ降るの」と待ってたんだけど、今日も申し訳程度に降っただけで終わってしまった。
同じ関西でも場所によっては、かなりの豪雨だったらしく、夕方帰省先から戻ってきたご近所さんが、すごい雨で車で走るのも怖かったと言ってた。あれ、私、いつから晴れ女になったっけ?いや、別に雨女だったわけじゃないけど・・・

さて今年は早朝から暑い日が多かったので(言い訳)、猫の額の小庭をほったらかしにしてたら、なんと実を付けた月桂樹の木とミカンの木に貝殻虫が大発生していた。ネットで調べたら、いわゆる農薬系はあまり効果がなく、「テデトール」が一番いいと書いてあったけど、2階の窓まで届くかという位、伸びている枝ばかりで、とても手で取りきれるもんじゃない。だから剪定することにした。最初は、実のない枝を選んで切っていたんだけど、そのうち、あまりの大発生にそうもいってられないことを認識して、バシバシ切った。でもまだ駆除しきれてない。明日も無情にバシバシいかねば・・・

あれ?涼しい??(8/18)
昨日はちょっと早く寝たせいか、今朝は6時頃目が覚めた。
あれ?涼しい??
肌寒さすら感じて、ベットの脇に押しよけていたタオルケットをかぶる。
冬の寒い朝、お布団の中でぬくぬくグズグズしてるのは、至福の時だけど、いつかは寒い寒い布団の外へ出なきゃならない。それに比べて、初秋の「なんとなく」な涼しさとタオルケットの温かさは、どこまでも心地よい。
ほんの少し前までは、朝、じっとりと汗をかく気持ち悪さで目覚めることも多かったが、ここ二日程は、急に朝晩が涼しくなった気がする。外に出たら青い空に「なんとなく」な感じのウロコ雲がでていた。あぁ、今年もまた夏が終わるなあ

テレビでオリンピック(8/17)
朝、テレビをつけたら女子マラソン、もう走ってました。
日本、調子悪いみたいですね。土佐礼子選手って、華道家のかりやざき?ことカーリーなんとかに似てると思いませんか?今回のオリンピックで残念だったのは、野口みずき選手の欠場が決まった後、だれも代わりの選手を送らなかったこと。補欠の選手も体調が万全じゃなかったようですが、そしたら、その次のランキングの選手でもいいから、とにかく誰か送って3人で戦って欲しかったです。メダルは無理だとしても、その選手にとっては「オリンピックに出た」っていう輝かしい実績になるし、もし引退前の選手なら花道に、次のオリンピックを目指せる選手なら貴重な経験になると思うんだけど・・・色々障壁はあるんでしょうが、多少無理をしても&後で物議をかもしだすことになったとしても、3人目棄権というもったいない選択だけはしてほしくなかったです。

ところで星野ジャパンですが・・・ここぞという試合には、もう一歩の所で勝てませんね。なんなんでしょう?プロアマからあれだけ好き放題に選手を選んでおきながら、直前のセ・パ選抜チームとの壮行試合でもボロ負け。あれじゃあちょっと位、気持ちを入れ替えてもオリンピックで勝てるわけない。しかも、しかもです。阪神から連れ去ったピッチャーの矢野はほとんど使わず。矢野(新井、藤川)が阪神からいなくなってから、阪神連敗続きでボロボロです。「使わんのやったら、連れてかんといて!!」星野監督のファンな私ですが、今回はブーですね。中日時代も、星野監督は矢野を使わなかったので、ペンチに張り付く「かまぼこ」というあだ名までつけられたとか。そして最後は阪神に放出。矢野は「嫌われてるのか」と思ったそうです。私は矢野って阿部にも劣らないピッチャーだと思うんだけどなあ。エラーもしないし。やっぱり星野監督の中では、矢野って認めきれてないんでしょうね。なんか星野ジャパンって一発屋ばかり集めた巨人のマネッ子チームみたいです。これで阪神が優勝逃したら、どないしてくれるねん。
矢野がんばれ!阪神がんばれっ!

お盆の獅子舞(8/15)
お盆休み突入。この時期、京都のあちこちで万灯会など幻想的な行事が行われるので、例年けっこう忙しいんですが、今年は思いきってゆっくりしてます。気がつけば、ずっとテレビにかじりついてオリンピック見てる・・・要するに怠け病でしょうか(笑) 一応夏バテって説明してしまいそうですが、家でクーラーの部屋に入る限りは、ほとんどバテてません。外に出ると、毎日毎日の真夏日ですが、祇園祭の一ヶ月のしんどさと比べると、平気な方かな。なんで祇園祭の頃って、あんなにしんどいんでしょうね。

さて、8月といえば六斎念仏踊のシーズン。
先日も壬生寺で行われた壬生六斎念仏踊、清水寺の清水の舞台で行われた中堂寺六斎念仏踊を撮ってきました。壬生六斎念仏踊は、ピッカピカの万灯を背景に踊るので、とても華やか。そして中堂寺六斎念仏は、おそらく京都一有名&観光客が集まる、あの「清水の舞台」で踊るので、これまた絵になります。
壬生六斎念仏 獅子舞

六斎念仏踊は、なんといってもクライマックスの「獅子」でしょう。
正義の味方・獅子と、悪者役の土蜘蛛。獅子が碁盤を重ねた上で逆立ちしたりと曲芸を見せるのもすごいし、ラストに土蜘蛛が放つ白い糸に絡まる獅子も見所です。狂言(壬生狂言・嵯峨大念仏狂言・千本えんま堂狂言など)でも「土蜘蛛」という演目があって、これは獅子の代わりに武士とその家来が登場するんだけど、こちらでもラストに土蜘蛛が白い糸を放ちます。

中堂寺六斎念仏 清水寺 中堂寺六斎念仏 清水寺

で、どっちも、この白い糸(実際は紙テープみたいのですが)についている金具を持っているとご利益がある・・・というので、土蜘蛛が白い糸を撒いた途端、観客(特に子供達)がこの糸に群がる・・・
子供達は、この白糸を求めて、獅子の演目が始まると舞台の近くに身構えます。じりじりと彼らの緊張感が高まっているのすら感じられます。
カメラマンとしても、白糸が放たれる瞬間はシャッターチャンスなので、まだかまだかとドキドキしてます。そして糸が放たれた瞬間、子供達は最前列のカメラマンなどおかまいなしに、一斉に飛び出します。
「そんなんありか〜」・・・最前列カメラマンの心の叫びです(笑)
初めて六斎念仏を撮りに行った数年前。せっかく最前列を確保してたのに、群がる子供達に視野を遮られてしまった時の歯軋り。今でも忘れられません。
呆然と立ち尽くす私の前で、「そんなに取らんでもええやん」・・・というほど沢山の白糸を集める子供達。まあ、この喧騒も伝統のひとつと、あきらめるしかないですね。

中堂寺六斎念仏 清水寺

何年も前には、この白い糸の効能は、地元の子供達以外にはあまり知られてなかったようで(といっても、子供達はご利益目当てというよりゲーム感覚で集めてると思うんだけど)、悠々と余るほどお持ち帰りできましたが、最近は六斎念仏の会長さんが事前に説明しちゃうからか、大人の間でも競争率が上ってます。子供達は土蜘蛛が放った白糸を直接掴み取りますが、子供ほど敏捷性のない大人は、下に落ちた白糸を手繰って金具を集めます。数分もすると落ちてる白糸は、金具のついていない「はずれの白糸」ばかりになってます。金具をゲットしようと思うと、ゆっくり写真なんて撮ってられません。写真を撮るか、白糸を取るか・・・冗談です。もちろん写真優先です。

最近の六斎念仏踊では、舞台の上でもちびっ子達が大活躍します。
数珠を食べちゃうか、切っちゃいそうなこの男の子、ちっちゃいながらも立派に「猿回し」という演目をこなしてます。でもこの子が最年少じゃないんです。もう一人のチビちゃんは3つ。おねえちゃんにくっついて六斎をするようになったらしく、この「猿回し」にも登場したんですが、一周目で他に気になることがあったのか、どっかに行っちゃいました(笑)

中堂寺六斎念仏 清水寺 中堂寺六斎念仏 清水寺

8月11日(8/11)
金メダル。とりましたね〜
内柴正人選手、かっこいいです!素敵ですね。テレビではわからなかったんだけど、新聞によると、この方、私が以前勤めていた会社の所属なんですね?日本勢第一号の金メダル。試合前に前日負けた後輩から「こもってる思いをオレにくれ」って握手したそうですが、私だったら・・・うーん。どっちかっていうと、勝ってる人に「幸せわけて」って握手してもらいたくなりますが、内柴系の発想、目からウロコです。泣かせる話です。
北島選手もやりましたね。涙をこらえてタオルで顔を覆っている姿を見て、思わずもらい泣きしそうになりました。私、泣き上戸なんです。スイッチが入ってる時だと、テレビ画面に動物が出てるのを見ただけでも泣けます(笑)
北京オリンピック、野球以外は興味なかったけど、けっこう見ちゃってますね。

ところで、今日はきっちゃんの一周忌です。先週、友人の姫から手紙をもらいました。姫、ありがとうね。五山の送り火の少し前に、きっちゃんが逝ったのは覚えていたんだけど、正確な日にちは覚えてませんでした。姫から手紙をもらったのと、先日うちの玄関まではいってきたお隣の老猫チロが、変な顔してうちの中を見たのとで、「あれ、きっちゃん帰ってきてるのかな?」と慌てて去年のデーターを探して、命日を確認しました。去年の夏はしんどい夏でした。きっちゃんのこともそうですが、自分の体調も良くなかったので、気持ち的にもかなり参っていたんですが、ちょうど、「京暦365日」の締め切りと重なっていたので、ただひたすら作業に打ち込まなければならず、あまりじっくり考え込まずにすんで、かえって救われた気がします。

祇園祭がすんだら、ちょっと休もう・・・と思いつつ、まだ休めてなかったので、今日はゆっくりときっちゃんの思い出にひたりながら過ごそうかな。

北京オリンピック(8/8)
開会式、見ましたか?
すごかったですね〜 私は別に見るつもりはなかったんだけど、いつのまにか釘付けになってました。チャンイーモウ(?)監督。すごいですね〜 これ、撮り貯めた映像だとしてもすごいレベルなのに、なんと生放送ですよ。撮りなおしできないし、時間も長いのに、よくぞここまで・・・今後のオリンピックでも、ここまで出来る国はないでしょうね。もちろんお金もかけているんでしょうが、例えば日本でこれだけの演出をできる人っているんでしょうか?オリンピック誘致で大阪が負けちゃったにも関わらず、またしても2016年に東京へと誘致したいみたいですが・・・もし実現したとしても、歴史の底力と美の表現では、叶わないんじゃないかと・・・いえ、がんばって欲しいですが・・・うーん。正直言って、日本選手入場のコスチュームを見ても、日本にそれほどの表現力はないような・・・あれは、本当に残念でした。各国選手が伝統的な衣装や国旗を思わせる素敵な衣装を着ているのに、日本選手といえばスポ根体育会系しか思い浮かばないような服装。着物をデザインするとか、夏だから浴衣でもいいですよね。なにか日本的な色を出して欲しかったですね。もちろん他の大国もブレザースタイルの国は多かったけど、なんか日本のはいけてませんでした。

効くお水(8/6)
京都 水掛地蔵

先週は、某取材で丸4日間、自転車で京都巡りを敢行。お天気にも恵まれ(暑かったけどっ)、楽しい取材でした。普段から京都で撮り歩いてる(走ってる)ので、「なんでも聞いて」って思ってましたが、まだまだ知らない場所が多いのも痛感。知ってても何故か行ったことない場所もあるし。

その一つが、釘抜き地蔵。千本えんま堂のほぼお向かいです。今までえんま堂には30回位行ってると思うんだけど、なぜ釘抜きさんに行くことがなかったのか?自分でも謎です。
釘抜きさんでまず感動したのが井戸。このお寺には弘法大師由来の霊験あらたかな井戸もあるんですが、それではなくて、境内入ってすぐの井戸です。なんとブリキのバケツが置いてあるんです。
最近は井戸は井戸でも、蛇口を作って、そこからお水が出る場所が多いんですが、ここは昔ながらの方法で、二つのバケツと滑車を利用して水を汲みます。・・・こおゆうの、私、初めて見ました。

で、数日後、今度は偶然立ち寄った宮川町近くの水掛地蔵さんで、ポンプで汲み上げる井戸を発見。
あじき路地を取材したとき、ポンプ井戸というものは見ていたんだけど、使ってるところは見なかったし、「こっから水がでるんだろうな」と興味はそそられたけど、試してみるのも悪い気がして、触らなかった。

そんな時だったんで、水掛地蔵さんのポンプ井戸を見た時は、しめしめ。初体験です。
その時はちょうど誰もいなかったので、ポンプ井戸しか目に入らなかったんですが、まもなく二人連れのおばあさんが登場。そこに置いてあった長靴を履きこみます。何が始まるのかと思ったら、腰の曲がったおばあさんが汗だくになりながらポンプを動かし、バケツ一杯の水を運んでは、お地蔵さんに掛けていきます。その回数、なんと約10杯分。

最初ボランティアの朝のお掃除隊かと思って「手伝いましょうか?」と二度ほど声をかけたんですが、やんわりと断られました。・・・そう、汲んだ井戸水でお地蔵さんを洗って、そのお水をもらうという、この行為自体がお参りだったんです。

京都 水掛地蔵 京都 水掛地蔵

お地蔵さん(いわゆる頭の丸いお地蔵さんではなく、冠をのせているので菩薩様だそうです)の体をタワシでゴシゴシと洗ってから、お地蔵さんに掛けた水を頂く。洗うときは、体の悪い部分と同じ所を丁寧に洗うといいんだとか。タワシはもちろん、お水を飲むためのコップやお持ち帰りペットボトル用の漏斗もちゃんと用意されてます。
このお水、よほど効き目があるのか、次から次へと参拝者が訪れ、水を汲んではお地蔵さんを洗い、弁天さんの桶の水を替えていく・・・ポンプ井戸は休む間もなしのフル稼働で、洗うの待ちの参拝客がベンチで腰掛けて待っている有様です。
井戸がらみで思わぬ場所と「効きそうな」お水を発見できました。まだまだ京都って知らない場所が沢山あるんだろうなあ。

ものすごい雷(7/28)
祇園祭 八坂神社

ずーっと晴れの猛暑が続いてた京都だけど、今日は昼から雷が鳴りっぱなし。
28日の神輿洗いの日・・・っていうか狸谷の火渡り祭の日は、どうしてこう雨が多いんだろう。
10日の神輿洗いは取材で撮影許可申請を出して、報道エリアからの撮影だったので、今日は自分の趣味としてアマチュアエリアから神輿洗いを撮ろうと思ってたんだけど、困ったなあ。取材で撮った写真は自由に使いにくいので不便です。

ところで昨日、日曜日は細見美術館に展示されている神鹿像を見たついでに、「あじき路地」の「日曜日だけのパン屋さん」に行ってきました。
ここのオーナーはフランス人で、京都伊勢丹とかにもパン屋さんをだしてるんだとか。あじき路地のお店は完全な道楽だそうです。もっともオーナーは店にはいなくて、町屋の店内には星野真理さんに似た女の子がパンを売ってました。
ところで、あじき路地って知ってますか?ここ、知らないと来れない。私は知らなかったので、ちょっと迷いました。そんな目立たない場所なのに、お客さんが入れ替わり立ち替り来るんですよ。みんな常連さんらしく、女の子と会話しながらパンを選んでます。うーん、こんな空気、どっかで知ってる・・・そう、高橋留美子とかのマンガに出てきそうな感じ。ほんとそんな感じ。私もサブ常連さんになりたいなって思いました。

その後、宵の八坂さんを撮影して、下鴨神社の御手洗祭へ。ものすごい人出で、キーってなりそう。ところが、途中雷が鳴ったんですね。それで、一時、参拝客の川への入場を中断。ローソクが沢山灯ってるのに静かな御手洗川が撮れて、カメラマンとしてはラッキーでした。あーでも今日は雷やんでほしいなあ

初めてのバス旅行(7/21)
伏見稲荷本宮祭


・・・というか、生まれて初めて「京都市バスの一日乗車券」を買って、京都市内をあちこち回った。自転車>車>公共交通機関が足の私は、市バスに乗るのさえ久しぶり、ましてや一日券を買うほどバスにのることは皆無。一日券が500円なので、3回乗ったら充分元がとれる・・・と知ってて、「安すぎるんちゃう?」と思っていても、バス停から荷物をもって歩く苦労を考えると、1時間自転車をこいだほうがマシ・・・だったのだ。

しかし昨日、7月20日の祭スケジュールは、祇園祭巡行&神幸祭をクリアしたばかりで過労死直前の私には酷すぎた。朝10時から松尾大社で御田祭、その後、中途半端に時間が空いて、夕方4時から城南宮に「お涼み」の氷柱が届く。そして日没からは伏見稲荷の本宮祭。
従来、松尾大社も城南宮も伏見稲荷も、自転車ではちょっと遠いし、3ヶ所とも駐車場完備だから車で行っていた。でもこの日は伏見稲荷の駐車場で「盆踊大会」があるため、車で行くのは難しい。
という事情で、悩みに悩んだあげく、これまで私の辞書には載ってなかった「市バス」を利用することにした。自転車や車で、混み混みの市内を行ったり来たりするのは憂鬱だが、バスなら昼間に一旦うちへ戻っても、それほど負担はない。

バスは意外と快適だった。よっぽど運のいい日だったのか、どのバスも停留所に行くと間もなく到着し、冷房の効いた車内に座りながら推理小説を読んでいると、あっというまに現地に着く。一番の難所だった城南宮から伏見稲荷へは、バス停の場所を尋ねたお店の人が「バスの本数が少ない」ことに途方に暮れた私と友人を、なんとお稲荷さんまで送ってくれた。

こんな感じで、丸一日、涼みながら、かなりの距離を移動し、撮影の目的も達成し、疲れもそれほどじゃなかった。この炎天下、自転車で15分走るよりもずっと楽だった。市バス一日券、ちょっと癖になりそうだ。

祇園祭が始まりました(7/2)
あー考えるだけでしんどいですね。7月に入って祇園祭が始まりました。
私は6月30日の夏越祓から、戦闘態勢です。
最後の最後に八坂神社の茅の輪を撮りにいったんです。そしたら偶然、祇園獅子舞の練習をやってはりました。
祇園獅子舞

祇園獅子舞

翌日、乳酸が溜まりまくってる感じの体を引きずりながら、長刀稚児お千度参りに・・・

長刀稚児お千度参り

お稚児さんも暑そうですね。

長刀稚児お千度参り


雨が描く色(6/29)
梅雨らしく雨が降ったので、苔と緑の綺麗なお寺に行ってきました。
妙心寺塔頭・東林院は沙羅双樹の花が、東福寺塔頭・天得院は桔梗が素敵なお寺です。
どちらもお庭を眺めながら、お抹茶とお菓子が頂けます。それぞれお花を模ったお菓子で、目にも嬉しいですね。
東林院
東林院の沙羅双樹の花(夏椿)が散るお庭

天得院
天得院の桔梗のお庭

天得院

天得院

天得院 東林院
(左)天得院の桔梗のお菓子           (右)東林院の沙羅(夏椿)のお菓子

つばめの子(6/27)
今日は丸一日、パソコンとにらめっこでした。デジカメを使うようになってから、データーを整理するのもパソコンを使わないといけなくなってしまったので、けっこう疲れる。パソコンって、画面から体に悪そうなもんが出てそうやし・・・

ということで、ちょっと気分を変えて、健康的な画像をアップ!
ご近所の軒先にツバメが帰って来てます。毎年、毎年、家の持ち主の人間が変わっても、律儀に帰ってくるツバメ。同じツバメなのか、子孫なのか、赤の他人なのかわからないけど、すごいもんです。

昨年、猫に巣を壊されたままだったので、今年はどうかと思ったんですが、ちゃんんと帰って来て、巣も新築しました。雛も生まれて、餌をねだる声が窓の外から聞こえてくる。
親が餌を持って戻ってくると、急に賑やかになるんだよね。
・・・というわけで、ツバメの子、4連発です。

ツバメの雛
まだ半人前ですが、だいぶ、おっきくなってます
ツバメの雛
親ツバメが戻ってきました。口を開けると、まっ黄色なんですね。
ツバメの雛
うわっ 顔ごと口の中に入ってます。
ツバメの雛
まだ欲しい・・・

あかん(6/21)
花街のはずれにある八百屋さんの前を通ったとき、綺麗な紫陽花が咲いていた。
「撮っていいですか?」
礼儀正しい私は、八百屋のおじ(い)さんに声をかけた。
「そら、あかんわ」

お寺でもないのに?三脚使うわけでもないのに?
「撮ってもいい」と返事がもらえると予測して聞いた質問だったので、あまりの意外性に、その場で凍り付いてしまった。

そしたら、おじ(い)さんに隣にいたおば(あ)さんが、「写真やったら撮ってもええよ。勝手になんぼでも撮ってや」と追加してくれた。
「なんや、写真かいな」とおじ(い)さん
私が紫陽花を「とっていく=手折っていく」と思ったらしい。
ありえんやろ。今時そんなこと。 ああ〜びっくりした。

ところでお隣の老猫チロの話。
チロはもう10年以上お隣で飼われている元野良猫。我が家とは、昔は私の新車に泥足跡をつけたりETCで、この数年は、故・愛猫きっちゃんや行方不明猫アイちゃんのライバル(・・・というよりかなり険悪だったので敵)として、どちらかというと疎遠な猫だった。
それがどうしたことか、最近、ものすごく私に懐いているのだ。

きっちゃんがいなくなり、アイちゃんも消え、最後に残ったのは、一番の古株のチロ・・・なんか変な感じもする。少し前まで近隣のボス猫として君臨してきたチロ。最近は年のせいか動きも鈍くなり、急に人恋しくなったみたいだ。懐いてくれるのはすごく嬉しいし、どんどん愛着が生まれてくるが、とにかく際限がなく纏わりつくので、別れが辛い。で、私は走って逃げる。チロがよそ見してる隙に、一目散にうちの玄関まで走ったのに、ふと足元を見るとチロがいる。
「ワープしたんか?」
可愛い可愛いチロだけど、そんな時は、ちょっと怖かったりする。

緊急避難(6/17)
一日目、大きなあおむしの姿が消えた。
次の日、中位のあおむしもいなくなった。
なにがあったのか?ネコのアイちゃんも飲み込んだ見えないブラックホールが存在してるのか?それとも半日でサナギになってアゲハチョウになって飛んでったのか・・・ありえない。
何かに連れてかれたんだろうな。可哀相・・・せっかく一生懸命、葉っぱを食べて、丸々と大きくなったのに・・・

同じ日、こげ茶の幼虫だったのが脱皮して、NEWあおむしが誕生した。こげ茶色がどうやって緑色になるのか不思議だったけど、脱皮するんだ・・・お尻の方に、脱いだ黒皮があったから判明。小学生のころ、学校の宿題で青虫観察してたはずなのに、何も覚えてないもんだ。あの頃は全然興味なかったし、まさか将来、青虫に母性本能をくすぐられるとは思いもしなかった。
「この子だけは・・・」と、あおむしを避難させることにした。
透明のペットボトルに穴をあけて、そこに葉っぱと一緒に入れた。

次の次の日、水で洗った葉っぱを入れ替えてる時、あおむしも水を飲むってことを知った。葉っぱについた水滴を、チューって吸い上げてる。うわーびっくり!どうやら喉が渇いてたらしい。それから急に元気づいて、葉っぱをガジガジ食べだした。ものすごい勢いで葉っぱが削られていく。かじる音まで聞こえてくる。そしていつのまにか、ペットボトルの底には、まあるいお土産が。

・・・なんか暇そうな日記ですね。次回はもっと暇そうな、お隣のおばあさんニャンコ・チロのお話です。

あおむし(6/14)
少し前のある日、奈良の道の駅で買ってきた山椒のミニ鉢が、坊主になってるのを発見。こないだまで、香りのいい山椒の葉っぱが青々と茂っていたのに、気がつくと幹と枝と棘だけになっていた。なんかの錯覚か、だれかのいたずらかと思ったけど、原因はすぐに判明。黒にちょっとだけ白い縞模様の虫がいたのだ。これ、たぶんアゲハ蝶の幼虫だ。小学校のとき観察日記とかつけてたっけ。せっかく吉野から買ってきた可愛い可愛い山椒の木。葉っぱがなくなったら、光合成できなくて死んじゃうのかな?よくもやったな。

アゲハ蝶の幼虫は、ちょっと大きいのと中位のと2匹いて、坊主になった山椒の枝にしがみつき、ボーゼンとしてるみたいに見えた。自業自得だよね。自分で葉っぱ食べちゃったんだから。

それにしても、小さいくせにすごい食欲だ。ほんとについこの間まで、一杯あった葉っぱをあっというまに全部食べちゃうとは。
「でも、このままだと、こやつら、確実に餓死するな」
山椒の生死も気になったけど、こんな小さな山椒の木に二つも卵を産み落とした親アゲハ蝶の愚かさ も気の毒になって、二匹の幼虫を、少し離れた(つまり、こやつらの自力では絶対に行けそうにない)ミカンの木の葉っぱの上に、移動させてあげた。カタツムリみたいな黄色いツノを出して怒られながら・・・ちょっと変な匂いをまきちらされながら・・・私ってなんてお人好し。

山椒の葉っぱを食べて育った幼虫が、果たしてミカンの葉っぱを気に入るかどうかはわからなかったけど、ご近所にも山椒の木とかはなかったから仕方ない。気になりつつも、そのまま私は数日間家をあけた。

帰ってきて、ミカンの木を見ると、なんと、黒かった幼虫が青虫になっていた!二匹とも健在。しかも大きさまで、大と中のまま。実は、こやつらをミカンの木に移した時、他にも超ミニサイズの幼虫が結構沢山いたんだけど、雨で流されたのか、その子達は消えていた。いや、よーくみると一匹だけ、少し大きくなって生存していた。計3匹。

私は旅先から山椒の葉っぱを山盛り持ち帰ってたので、それをこやつらにあげようと思ったんだけど、準備して再び近づくと、奴らは隠れていた。命の恩人に対して、失礼な奴らだ。

ところで、お向かいのお家の軒下に、毎年ツバメが巣を作る。もちろん今年も帰って来た。だから我が家の周りでは、今、ツバメが餌を求めてヒュンヒュン飛び交っている。餌≒あおむし?・・・

我が家の生態ピラミッド →→→ 山椒やミカンの葉 < あおむし < ツバメ < ネコ

その日から、毎朝、毎夕、青虫達の生存を確認するのが、私の日課になった。
私を敵とみなし、私から隠れようとする奴らのために、空から攻撃されないようにビニールをかけたり、横から攻撃されないように、植木の位置を変えたり。
じっと見ていると全然動かない奴らだが、私が目を離した途端、けっこうなスピードで移動するらしく、思いがけない所にいたりして、見つけるまでは「もしかして、餌になったかも」とヒヤヒヤだ。
早くサナギになって、無事、アゲハ蝶になってほしい。あおむし相手に、妙に母性本能を刺激される今日この頃だ。
蛇足だが、坊主になった山椒の木も、また青々とした幼葉が出てきた。植物、生物の生命力ってすごいなあ。

梅の日(6/11)
梅の日 紀州梅奉献

6月6日は梅の日だそうだ。知らなかったけど・・・
この日、下鴨神社と上賀茂神社で紀州梅奉献行事があった。
3年前からの新しい歳時だが、南部梅林の美味しい梅が貰えるときいて、駆けつける。

梅の日 紀州梅奉献 梅の日 紀州梅奉献

「遙々、紀州から梅を届けに来ました」という感じの昔の旅装姿?の若い女性(実際は京都の女子大生)の行列が、なかなか絵になる。

午前中は下鴨神社で、午後からは上賀茂神社で、紀州の梅を献上し、ついでに行列の後方にいるおかめとひょっとこに扮した元娘さんが、梅の蜂蜜漬けを配っている。一個づつ包まれた上等そうな梅干は、両神社で500個ずつ配られる。梅干だから、もちろん酢っぱいけど、甘みもあって美味しかった。行列には若者に担がれた巨大な梅干の模型も登場する。なんかユニークで楽しげな行事だった。

梅の日 紀州梅奉献 梅の日 紀州梅奉献

さて、問題。下鴨神社と上賀茂神社。どっちがどっち?

梅の日 紀州梅奉献 梅の日 紀州梅奉献


水の月(6/6)
6月の京都は、お祭的には少しのんびりしたスケジュールになる。
前月の5月は葵祭はもちろん、あちこちでお神輿が出まくるし、翌月が祇園祭で大忙しなので、その前にほっこりできるのは、ものすごく助かる。
6月の祭りといえば、しょっぱなの1日にある貴船祭、それから、人人人の混雑とスペースの狭さから、ほとんど見学不可能な行事になりつつある巽橋、祇園放生会。キツネのお面を被った子供達が大活躍の折上神社のお祭。

なかでも私がお気に入りなのは、貴船祭の奥宮で奉納される出雲神楽。
はじめて見た時は衝撃的で、その後、出雲まで本場の出雲神楽を見に行ったりした。

出雲神楽は祇園祭でも八坂神社で奉納されるけど、貴船祭の出雲神楽の魅力は、演者である大蛇がヘトヘトふらふらクラクラになるまで暴れまくること。最後には演技でもなく足元がおぼつかなくなるほどだ。そんなことを思い出しながら、写真を見直していたら、まさにその象徴のような一枚が・・・この青い大蛇の目が回しているような「くるくる」。これ、実は目ではなくて、眉毛の上の皺?として描かれているんだけど、あの状況では暴れすぎて目を回してるみたいに見えちゃう。お茶目っ(笑)

貴船祭 出雲神楽

貴船祭 神輿渡御 貴船祭 お千度


放生会 祇園巽橋 放生会 祇園巽橋


夜に出会ったお人形(6/2)
「都ライト」という京都の学生さん達が主催している町屋のライトアップ企画がある。毎年6月に3日間ほど行われ、年々本格化してきている。以前、すでに上七軒、浄福寺通大黒町は撮影しているので、今年はまず、北区久我神社すぐそばの「京町屋ギャラリー花小径」へ行ってみた。

都ライト 京町屋ギャラリー花小径

これがね〜場所がわかりづらかった。「行ったらわかるやろ」とタカをくくって自転車を走らせ、会場は久我神社の東側にあるのに、西側をめがけて行ってしまったので、ライトアップの気配すら見当たらない。近所の人、お店の人に聞いても、都ライトの存在すら知らない。「交番があるからそこで聞いてみ」と言われ、交番に行くも無人。

予定時刻を30分近く過ぎて、やっと辿り着いた時、私はすっかりご機嫌斜めだった。
しかもたった3軒のみの参加と、他会場に比べて随分こじんまりしている。
「来たという証拠写真だけ撮ったら、とっとと帰ろう」
まだ少し明るかったので、暇つぶしにと不機嫌モード全開のまま、3軒のうちの1軒に入ってみた。
たまたま入ってみたお店は「ちりめんや 麻那右」さんという創作人形のお店だった。和物雑貨と一緒に、あっかんべーをした舞妓さん人形や招き猫とかが並んでいる。ふと気になった方を見ると、着物の裾を乱して座っている女性の人形が目に入った。
あんまり妖艶なので、まじまじと見るのも恥ずかしかったけど「どうぞ上ってみて」と人形作家でもあるお店の女主人に促され、靴を脱ぐ。

麻那右 都ライト

写真を撮らせてもらいながら、お話を聞いているうちに、この人形にはモデルさんがいること。そしてなんとモデルさんは男の人だということ。そういえば、人形の胸もぺったんこだということがわかった。西陣で町屋のゲストハウスをしているモデルさん自身も、こういう雰囲気の人だそうだ。「なんていうゲストハウスですか?」と聞きたい気もしたが、中性的かつ妖艶なお人形さんに秘密の香りを感じ、あえて聞くのはやめた。

麻那右 都ライト 麻那右 都ライト
(左)あっかんべえ   (右)お店に行ったら、ぜひお布団をめくってみて下さい(笑)

甘えるような話し方をする人形作家さんの柔らかい対応に、いつのまにか取り込まれ、すっかり機嫌の良くなった私。おかげさまで存分に夜の灯りを楽しむことができました。

らくたび文庫別冊「京の夏、祇園祭!」発売です(5/27)
サブとしてですが、写真提供させていただいてます。
京都三大祭の中でもおそらく最大のお祭である祇園祭。一番蒸し暑くて、しんどい時期に一ヶ月間、行われます。今年もあと一ヶ月ちょっとで祇園祭が始まるかと思うと、正直、しんどい気分になっちゃう(笑)
腕章なしでも撮れる範囲は全て撮り尽くしたつもりの祇園祭でしたが、こうやって特集本を見ると、まだ足りない部分もあったりして、勉強になります。今年は足りない部分を補わなくちゃ

おひさしぶりのキアヌ(5/26)
ちょっと忘れかけていたけど、私はキアヌ・リーブスの大ファン。
昨日、テレビで久しぶりにキアヌ主演の映画を見た。コンスタンティンっていうこの映画。予告ではホラーっていうか、スプラッターっていうか、けっこう気持ち悪そうな映像も出てきてたんで、ビデオ録画はしないで、普通に見た。でも思ったより大丈夫で面白くて、キアヌもかっこよかったから、「ビデオ録っといたらよかったなあ」とちょっと後悔してる。

昨日は午前中、丹波で行われた京都祇園の八坂神社のお田植祭を撮影した後、丹波〜美山方面の神社めぐりと茅葺の里に寄道した。思いっきり日本神道と田園風景な一日だったので、「コンスタンティン」のキリスト教やらサタンやらガブリエルやらの話、嘘みたいだった。国や宗教が違ったら、こうも違うんだなあと、当たり前のことにつくづく感心。それはそれとしてキアヌがとにかくかっこよかった(笑)

お田植祭 八坂神社
祇園の八坂神社のご神田が丹波にあるなんて、ちょっと不思議
祇園祭に使われる稲穂も神社の注連縄も、ここの田んぼのものを使うらしい。

美山の里 美山の里
意外なことに、美山の保存地区の中を歩いたのは今回が初めて。白川郷にも五箇山にも行ってるのにね(笑)


スピリチュアル大好き人間の集う五月満月祭(5/20)

五月満月祭 ウエサク祭 鞍馬寺

5月の満月の夜、鞍馬山にある鞍馬寺で行われる「五月満月祭(ウエサク祭)」
この日は天界と鞍馬山の間に通路が開け、強いエネルギーが降り注ぐそうです。ということで、この晩、鞍馬寺にはスピリチュアル大好き人間が日本中から集まるとか。満月祭は、夜の19時からの「地鏡浄業(きよめ)」、22時から「月華精進(はげみ)」、未明3時からは「暁天明覚(めざめ)」と三部構成になっていて、それぞれ一時間ほど儀式が行われます。
夜中の3時から始まるって・・・怪しげでしょ

私は一昨年、真夜中3時の行事だけ参加したことがあります。その時、噂通りの「妖しさ」は鈍いはずの私ですら感じました。なにが「あやしい」って、来てる人達が「怪しげ」なんです。知人曰く「チャネラー系」の人達が多いとか。チャネラーって言葉すら、私の周りでは聞かない言葉です。(笑)
五月満月祭 ウエサク祭 鞍馬寺

なので、今回もちょっと憂鬱でした。なんか潜入ルポっぽいっていうか、二年前のうっすらした記憶もさることながら、ネット検索で辿り着く「ウエサク祭」に関するページを見ると、ウエサク祭ファンと私自身が全く異質な存在なのは明らかなので「見つかったらタダで済まない」気がしてね。
ちなみにウエサク祭は「祈りに集中する」ため「撮影禁止」です。なので二年前も儀式中は撮りたいのを我慢して、行事終了後に境内の様子を撮影しました。それで全然問題なかったんですが、その後ネットを見て膨らんだイメージ「天界のエネルギーを求める人々が集まる」という、なんとなく超能力じみた渦中に、カメラを持って入っていくのはちょっと怖い気が・・・

でも、行ってきました。百聞は一見にしかず。とにかく3部とも見ないことには、「ウエサク祭」について語れません(笑) もちろん、ダメもとで撮影機材持参です。

今回は2回目だったせいか、雨で人出も少なめだったからか、前回ほど「異次元」な感じはありませんでした。それでも私は充分異端分子でしたけどね。
好奇心で行ってみたいと思ってる一般人には、7時からの「きよめ」の行事がお薦めですね。二部はスリランカのお坊さんの声明の中、参拝者みんなが地べたに座って、ひたすら瞑想する構成。周りを見渡すと、皆さん、ちゃんと胡坐をかいて、指を輪っかにしてます。漫画とかでよく見る仏像とかのあのポーズです。このまま約1時間ほど現状維持です。私は体育座りのまま、うとうとしちゃいました。そして三部はいわゆる護摩供。これ系は秋のお火焚きシーズンに散々見てるので、まあ、いつもな感じでした。

五月満月祭 ウエサク祭 鞍馬寺

さて、お薦めの一部では、頭に花飾り、緋袴姿でマスクをした巫女さんや緑衣で扇を胸元に差している有髪のお坊さん(雰囲気的には修験道っぽい)、褐色のお肌にオレンジ色の衣をまとったスリランカのお坊さん等、京都の他の行事に慣れ親しんだ私にとっては神仏混合を超えた夢のような共演で行事が厳かに進行していきます。よく、新日吉神社のお祭とか、嵯峨祭などが神仏混合の貴重な伝統として紹介されてますが、それを凌ぐ勢いかもしれません。

行事のクライマックスでは、参拝者ほぼ全員が手に持っている、当日800円で購入できる蓮の花飾りの赤い蝋燭に、祭壇の聖火がリレー式に灯火されていきます。境内はギュウギュウ詰めなので、ちょっと危険な気もしますが。
で、灯火されたローソクを、1,2,3の号令に従って、皆で上に掲げていきます。要領のいい(悪い?)私は、最前列ど真ん中を確保したのですが、見渡す限りでローソク持ってないのは私だけでした(笑)
行事では声明もあるし、読経もあるし、賛美歌調に聞こえる詩もあるんですが、中には、英訳が放送されるシーンもありました。「大地から圧力が湧き上がってくる」「個人的な欲望の衣を脱ぎ捨てて」みたいな日本語の後に、英語で同じ内容が繰り返されるんです。これにはビックリした。京都の行事、500以上行ってますが、こんなの初めてです。そういえば外人さんの姿もチラホラ見かけます。鞍馬の火祭の後もお旅所には外人さんばかりが残ってましたから、鞍馬方面は外国では大人気なのかもしれません。

最後に「お力の宝棒」の加持をうけ、地下室の「髪の毛の入った壺」のある部屋を通ってから、「明水」を一口頂いて、一部は終了です。ペットボトル持参の方はお持ち帰りも可。別の場所になりますが、マスクをした巫女さんが、お水を分けてくれます。

写真は・・・とてもじゃないけど、撮れませんね。最前列にいたせいもあるけど、そこ以外だったら、本堂で何が行われているか、見えないしわからないと思います。それ位、人がビッシリなんです。それに、みんなが灯のついたローソクを手にして、随唱してる空気の中で、とてもじゃないけど、それ以外の行為は無理です。冗談じゃなく、何をされるかわかりません。

でも、転んでもタダでは起きたくない私。行事の始まる前に、ちゃんとお許しを頂いて、蓮のローソクを撮ってきました。あと、三部終了後の境内も撮ってきました。三部が終了すると、一般人も残り火のゴマ檀とかを記念撮影したりしてて、「撮れない」雰囲気はなくなります。

なんといっても、みんな境内にビニールシートと寝袋持参でゴロ寝(熟睡)してますから。人気の場所は本堂の壁沿いで、蓮のローソクがズラリと並んでいる所。寝返りうって、ローソクひっくり返したりとか、風で寝袋や服に火がついたりとか、考えないのかなあ。飲食してたりもしてるし、ほぼ何でもありな状態。ある意味、すごいです。これによく似た光景を「千日詣」の愛宕山頂でも見たことありますが、放浪の旅人の私も脱帽です。

五月満月祭 ウエサク祭 鞍馬寺

あ、そうそう、当日は雨風の心配から、3時からの三部は繰上げで12時半頃に行われました。それでもちゃんと皆には情報が回ってるみたいで、その時間には二部の時より沢山の人が集まってました。ちなみに、他の社寺で行われる護摩供とかお火焚きでは、縁起物として燃え残りを持ち帰ったりすることも多いんですが、そういう風習はないみたいでした。そうですね〜。印象からすると、満月祭に来る方達と、いわゆる社寺好き祭好き神事好きの方達とは別々みたいですね。でも、この何でもありな雰囲気、私、けっこう好きかもしれません(笑)
二年前のウエサク祭1
二年前のウエサク祭(おうち日記の2006年5月18日分)

無我夢中・・・(5/19)
昨日、5月の第3日曜日は祭の繁忙日だった。最近は京都の祭も○月○日という日程ではなく、第○日曜日とか、○日に近い日曜日とかで、日程が決まることが多くなっている。で、昨日は色々な祭が重なった日で、これでもかという位、あちこちで祭が繰り広げられた。

私が行ったのは、下御霊祭、元祇園 梛(なぎ)神社の神幸祭、京都ゑびす神社の神幸祭、嵐山の三船祭。他にも大きなお祭としては、上御霊祭、大原女行列などがあったんだけど、どちらも、つい去年撮ったところなのでパス。

特に印象的だったのは・・・下御霊祭の道中、無我夢中で草を食べてる馬・・・かな(笑)
下御霊祭では、河原町丸太町という交通量も多い大きな交差点のド真ん中で、神輿が回される。もちろんおまわりさんが信号を全部赤にして、車を止めて行う。その準備中、神職さんが乗る馬が、路肩にある花壇の雑草(?)をとりつかれたように食べてました(笑) そんなに空腹だったのか?口元を砂だらけにしながらバクバクと食べ続けてる・・・ええんか?(色んな意味で)
下御霊祭 馬
よく見ていると、それなりに好みの草があるらしい。
所々にピョンピョンと生えている雑草には目もくれず・・・

こらっ カッパ!(5/13)
カッパ呼ばわりするのも何だけど・・・
人ごみを掻き分け掻き分け見に行った口の悪い観光客のヤジと聞き流して下さい。
藤森神社で5月5日に行われる駈馬神事。二年前にも見に行ったけど、今年もまた行ってきました。神事といっても、披露されるのは曲芸。馬の上で逆さまになったり、字を書いたり、色んなパフォーマンスが目の前で見れるから面白い!
当然、すごい見物客です。でも、がんばり屋の私は一番良い場所を確保しました。したつもりでした。ところが・・・いよいよ本番、馬と一緒に出てきたのは頭に丸いお皿をのせた「カッパ」

そういえば二年前にも同じ過ちを犯してました。学習能力のない私・・・でもカッパは二年前より更にパワーアップしてるような気がします。
カッパの役割は、馬が暴走しないように、日の丸の扇を振って、馬をけん制するんです。大切なお役目なんでしょうが、身勝手で、最悪の事態を想像できない楽天的見物客の私にとっては、とにかく邪魔。邪魔なのよ〜(涙)

駈馬神事 藤森神社 駈馬神事 藤森神社
↑ このアングルだと、カッパはそう気にならないんですが・・・ ↑

駈馬神事 藤森神社
↑ ほら、カッパのお皿が邪魔になってきました ↑
駈馬神事 藤森神社
↑ ほら、ほら、ほらっ!! ↑
駈馬神事 藤森神社
↑ こらっ〜 カッパ〜! 立つな〜!! ↑

いよいよな葵祭(5/12)
5月といえば葵祭。GWの目玉行事、流鏑馬や競馬(くらべうま)、御禊神事なども、実は葵祭の前儀なんですよ。そして今日も、前儀のひとつ、御蔭祭に行ってきました。
御蔭祭は超簡単にいうと、葵祭のために御霊を迎える神事。朝の9時頃、下鴨神社に集まった平安装束の行列が御霊を迎えるために、八瀬近くにある御蔭神社まで赴き、叡山電鉄の修学院近くの赤の宮(ここで舞楽の奉納)を経由して、午後3時頃、再び下鴨神社に戻ります。下鴨神社では、4時頃から糺の森で舞楽・切芝の舞が奉納され・・・てな感じで、まともに追いかけたら、ほぼ丸一日がかりの祭事。一昨年、去年は自転車で北へ南へ、東へ西へと走り回りました。行列は自転車で追いかけて、丁度いい位の進行なんです。もちろん昼飯抜きが前提ですが(笑)

今日は、朝飯もお昼ご飯もゆっくり食べて、御蔭神社と夕方の下鴨神社の2箇所だけを追いかけました。御蔭神社は、市内といえどもちょっと離れた場所なので、人も少なめでしたけど、さすがに下鴨神社には大勢の見物客が集まってましたね。知り合いも結構いたので、色々しゃべりまくってストレス発散してきました! それにしても周りを見ていると、こんな小さなコミュニティでも「類は友をよぶ」という言葉が機能してるんだなあとつくづく思いますね。「派閥があるんだ」と明言する人もいるみたいですが、派閥はなくても相性というのは確実にあるみたい。けっこう面白いですよ。いつかフィクションという隠れ蓑を被って、小説でも書いてみたいもんです(笑)

いちごジュースをつくってみました(5/8)
車でちょっと走った所にある八百屋さん。このお店ではこの時期になると小粒の苺が大安売りされる。他の店、例えばスーパーなんかと比べると、ぶっちぎりで安い。今日も、1パック130円と160円のが売っていた。このお値段だが、新鮮だし甘酸っぱくて美味しい。

毎年、春の終わりにでてくる、この小粒の苺で自家製イチゴジャムを作るのが恒例なんだけど、まずは手始めにイチゴジュースを作ってみた。
作るといっても、洗ってヘタを取ったイチゴをミキサーにかけるだけ。水もお砂糖もなんにも入れない濃くて甘酸っぱいイチゴジュースの出来上がり。粒々感とイチゴの香りたっぷりのジュースは贅沢ですよ〜。小さなしあわせです。

イチゴジュース いちごジュース

そういえば最近はイチゴもドライフーズになってるのが売っていて(北海道の六花亭だっけ?)、これがすごく美味しいんだよね〜。

星の王子様とキツネ(5/7)
星の王子様・・・小学生の頃読んだら、なんのことかさっぱりわからないし、面白くもなんともなくて、なんでこの本が人気があるのかわからなかったけど、大人になって、所々でも読み返してみると、ものすごく奥深い本だってことがわかった。

私が一番印象に残っているのは、王子様とキツネの会話。
ふと思い出してネット検索してみたら、訳し方で印象がずいぶん違って、今の主流は「王子様がキツネを飼いならす」っていう書き方らしい。
この言葉、私の記憶では「世話をする」とか「面倒をみる」とかなんだけど、「世話をしてもらう」から特別な存在になるんじゃなくて、「世話をする」と特別な存在になるんだっていうのも奥深いよね。

面倒をみたことで「かけがえのない」対象に変化する・・・というのは、確かに世の真理で、私はいつもこの言葉に感心させられる。
客観的に「最高のもの」が「かけがえのない」ものだとは限らない。

なぜ、こんなことを急に言い出したかというと、4月の桜の頃、ネコのアイちゃんが行方不明になってしまったから。

アイちゃんは、去年の夏、うちで世話をしていた迷い猫のきっちゃんが逝ってまもなく、迷い込んできた子猫だ。数日のうちに、お隣のBさん宅で飼われることになった。
Bさん宅には、すでに猫が一匹いて、アイちゃんとの相性は最悪だったんだけど、なぜかアイちゃんを飼う気になったらしい。「縁だなあ」と思うのは、きっちゃんの時は、私やお向かいのAさんが反応を示したのに、Bさんは最後まで傍観者だったこと。でもアイちゃんの時はすぐに飼うことにしたから不思議だ。

かくしてBさんの飼い猫となったアイちゃんだが、同じネコかと思う位、きっちゃんとは違っていた。
まず食欲がすごい。 Bさんのうちで充分に餌をもらっているはずなのに、共働きのBさんがいない間、午前中と夕方には、うちにご飯を食べにきていた。そしてよく動いた。「じゃれる」ということがなかったきっちゃんと違って、ジャンプしては背中から落下したり、走り回って物にぶつかったり、心配になるほど狂ったように動き回った。ある時なんかは、ガラス越しに私をみつけたアイちゃんは、私に飛びつこうとしてガラスに頭からぶち当たったことがある。頭もガラスも割れなくてよかった。

アイちゃんの欠点は、噛み癖と引っかき癖。
最初は子猫だったので、「歯が生え変わるから痒くて噛むんだ」と思っていたが、大きくなってからも噛み癖は直らなかった。じゃれながら容赦なく噛んだり引っかくので、私の手はキズだらけ。
病院で避妊手術を受けるときは、獣医さんとBさん夫婦と三人がかりで押さえつけたが、それでもみんな負傷したらしい。

そんなアイちゃんだったんだけど、ある晩、Bさんから「昨日からアイがいないんです」と聞いた。 アイちゃんは首輪をしていなかった。首輪をするとそれに反応して暴れるので、首輪をするのは諦めたらしい。なんとか慣れさせたらいいのにと思うけど、自分のうちのネコじゃないから仕方ない。

アイちゃんの行方不明について、色んな憶測がとびかったが、結局何もわからないままだ。「時々いなくなるのがネコの習性」という人もいるが、あれだけ食い意地のはったアイちゃんが、普通のネコみたいに家出したまましばらく帰ってこないなんて考えられない。そして、あれだけの噛み癖引っかき癖があるネコを、どこかのだれかが、可愛がる目的で連れて行くとも考えられない。アイちゃんはすごく車に用心深かったので、轢かれたというのも考えにくい。

でも、もう一ヶ月以上も帰ってこないアイちゃんの身に何かがおこったことは確か。

それで、キツネの言葉を思い出した。
噛み癖もあるし、特に「良いネコ」ではなかったけど、私にとっては大事なネコだったなあ・・・と。 どこにでもいるような三毛猫だったけど、もしアイちゃんそっくりなネコを飼い始めても、アイちゃんじゃないんだなと、改めて思った。あの食い意地も、お転婆ぶりも、欠点といっていいようなことが懐かしいし淋しい。
もし、これからネコを飼う・・・というゼロの状態なら、「こんな種類のネコで、こんな性格がよくて、体も丈夫で」・・・と条件を挙げればキリがなくて、優柔不断の私はどのネコにするか、なかなか決められそうにないけれど、たまたま縁あって、いつのまにか馴染んでしまったアイちゃんは、「もっとこんなだったらいいのに」と思う部分も多かったが、大事だったし可愛かった。きっちゃんが逝った時は、悲しくて悲しくて、何も考えられなかったが、今はやや傍観者的な立場だった分、かえってキツネの言葉を思い出した。
あの食べっぷりを、もう一度みてみたい。

若〜っ!(5/3)
私、小笠原流弓馬術礼法の若様のファンです。
ファンといっても健気に遠くから見てるだけですが(笑)

今日、5月3日は毎年下鴨神社で行われる流鏑馬を見に行きます。すでに3回目かな。お祭カメラマンとしては、本当なら同じ日に行われている、まだ未撮影の他のお祭(梅宮祭や稲荷祭の還幸祭、石塔寺の花まつり等)に行くべきなんでしょうが、この日だけはどうしても煩悩が勝ってしまいますね。今日もちょっとばかし迷ったんですが、結局足は下鴨神社へ向ってました。

小笠原流弓馬術礼法が奉納する京都での行事は、ほぼ全部撮影しましたけど、中でも今日の流鏑馬は一番「かっこいい」行事です。特に若様が馬を駆り弓矢を引く姿はなんともいえません。
流鏑馬 下鴨神社
流鏑馬 下鴨神社

ねっ。かっこいいでしょ。

ピンク色の自転車(5/2)
自転車を買いました。
前の自転車、パンクしちゃってたんですよ。それで、修理するか、新しいのを買うか迷ってたんですが、修理代が3500円もするらしいので、買いなおすことにしました。元々ホームセンターで一万円以下で買った自転車ですしね。今までにもブレーキを直したり、前輪のタイヤとチューブを直したりして使ってましたが、すでにギア調整のボタンも壊れてたし、ブレーキのワイヤーを包んでいるゴムもヒビが入ってたし、なんといってもカゴの底、いつも三脚を入れてる所に穴が開いちゃってる。全部直していったら原価をかるーく越えちゃいます。よくもまあここまで使い込んだものです。パンクした後輪もツルツルに磨り減ってました。何かを踏んでパンクしたというより、磨り減ってヒビが入って空気が抜けたって感じでしたからね。
中学時代から自転車通学をしていた私。今の自転車で何代目でしょうか。
たいていは盗られちゃったりしてお別れなんですが、今回は寿命を全うしたって感じでした。

さて、ここからが大変でした。
世界トップレベル級に優柔不断な私。 そう、私は迷い始めると、飴玉一個、缶ジュース一本も選べないほど、決断力がなくなるんですよ。

前回の自転車は安い割りにまあまあ良かったので、それを買ったホームセンターに行くと、おなじようなのはもう売ってませんでした。別のホームセンターに行っても、物価が上ったのか、同じような自転車が1.3〜1.5倍位の値段になってるし。まあそれでもいいかと「買う気」になってたんだけど、その時の私、車で行ってたんですよね。だって自転車パンクしてたし、バスとか乗る習慣ないし。それで、一旦帰って、パンクした自転車に乗って来る事にしました。

ところがパンク自転車でいざ再出発の道程、ふらっと自転車屋さんに寄っちゃったんです。そしたら迷い始めた。色々見れば見るほど迷路に入り込んでしまいました。
結局、ホームセンターのAタイプ、栄輪のBタイプ、あさひ自転車のCタイプ。候補が3台になってしまいました。値段もそれぞれ 3000円ずつ違う。Aは一番安いけど、前の自転車よりはずっと高いくせに機能が少ない。Bは見た目は気に入ったんだけど、Aよりは高くて、Cのようなオートライトがついてない。Cはオートライトが魅力的なんだけど、色がイマイチ。・・・こうなると、もう泥沼です。
パンクした自転車に乗っていって、新車と交換して、帰りは新しい自転車で・・・というつもりが、どれも選べずに、再びパンク自転車でガタガタと大きな音と振動を振りまきながら帰ることに。
一晩寝たら・・・よけい訳わかんなくなっちゃって、ていうか、ある意味どうでもよくなってきて、昨日の祭はパンク自転車で行きました。乗り心地悪いけど、パンク自転車でも結構走れるんですよ(笑)

でもさすがにこのまま永遠にパンク自転車に乗り続けるわけにもいかないので、今日、また大きな音を響かせながら、さらに初めて訪れる京大生協のルネの自転車屋さんも偵察。もうこうなるとキリがありません。決められないのか決めたくないのか、わかんない状態です。
ルネには条件に合うような自転車はなくて、相変わらず3台の候補がグルグル頭を回ってます。それぞれのお店にいるときは、本気で買う気満々でしたから、調子のいいことも言ったりしてて、それもまたプレッシャー。

ところで今回、自転車を選ぶ時に、いつになく気になったのが色でした。
私、色の好みが周期的に変わるらしく、赤、青、オレンジ、ピンク・・・大体この4色が交代でブームになってます。で、今はピンク。どうしてもピンクの自転車が欲しかった。このピンク色で一番気に入ってたのがピンクというよりサーモンピンク色でちょっと珍しい色だった栄輪のBタイプ。それで、「買う」というより、どんなピンク色だったかをもう一度、確かめに行ったんです。
そしたらそこでピンク色の中古自転車を見つけました。中古なので値段も安い。問題はカゴの大きさでしたが、それも実費で大きいのに付け替えてもらいました。
珍しく即決です。

私、迷い始めるまでなら、けっこう即決できるんですよね。でも迷い始めると、もうラビリンス・・・これで人生どんだけ損してるか・・・
じっくり考えると、また迷い始めそうだったので「考えない考えない」と自分に言い聞かせ、大急ぎで乗って帰りました。

5月になりました(5/1)
いよいよ葵祭の季節です。
今日は上賀茂神社の競馬足汰式に行ってきました。
5月5日に行われる競馬会のリハーサルでもある足汰式は、見物客もわりと少なくてお薦めです。目の前を駆け抜けるサラブレットは迫力満点。大好きな行事の一つです。
今日、馬に乗っている人達は、賀茂族の末裔で、ご先祖が大昔に上賀茂神社を作ったそうです。

ところで毎年、京都の行事を撮っていると、「見覚えのある顔」が多くなってきて、今日の乗り手の方の一人は、どうも蹴鞠奉納の時に見た記憶が・・・赤い衣装で・・・というところまではっきり思い浮かぶんですが、間近で見ると違うような気も。他人の空似かな?とモヤモヤしてたんですが、やっぱり同一人物でした。あ〜すっきりした。
乗り手の方々は、葵祭はもちろん、時代祭の時も馬に乗って登場されてます。大活躍ですね。

競馬会足汰式 上賀茂神社 競馬会足汰式 上賀茂神社

昨日は、鴨川で床開きもありました。
長刀鉾の祇園囃子も演奏されました。
5月はまだそう暑くないので、日中も床で食事ができるんですが、夏本番には食中毒や日射病予防のため、夕方からの営業になるそうです。確かに今が一番気持ちのいい季節かも。

鴨川 床開き 鴨川 床開き

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