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【京都の名水 4 松尾大社の亀の井 と 月読神社の解穢の水

松尾大社の山吹の見頃は4月の末

山吹の花で有名な松尾大社はお酒造りの神様。水の神様大山昨神(おおやまぐいのかみ)を祭神として、ここの湧き水をお酒に加えると腐らないといわれている。その湧き水「亀の井」は京都三名水といわれ、朝から夕方まで、水を汲む人の行列が絶えない。本殿裏の石造りの亀の口から流れる名水は、よく見ると少し土が混じっているので、常連さんは「自家製フィルター」を持参している。絹や不織布などの小袋を洗濯ばさみで亀の口にくくりつける。私は、そんなええもんは持ってなかったんで、そのままをペットボトルに汲んだけど、確かに底に少ーし砂が沈殿していた。

松尾大社の神泉亀の井

この神社では7月の第3日曜日に御田祭という五穀豊穣を願う神事が行われる。三人の植女が早稲、中稲、晩稲を手に、荘夫(お父さん)の肩に乗って、境内を周る。 黄緑色の衣装を着た女の子はとっても可愛い。 神前には夏野菜が捧げられ、山吹の花を持った巫女舞の奉納もある。 いずれ、京都歳時記を掲載する時にご紹介するつもり。

松尾大社の御田祭


松尾大社から徒歩5分程のところにある月読神社は474年創建といわれる古社である。鮮やかな赤い鳥居をくぐり、緑に囲まれた境内へ入る。無人の神社なのか、誰もいない境内はシンとして霊気が漂うようである。 (単に静かなだけかもしれないが)  

住宅街にある月読神社
ここだけ空気が違うようである。


ここにも隠れたご神水「解穢の水」(かいわいのみず)がある。これは山水で、ペットボトルの底には、はっきりわかる位に砂がたまる。お水も透明というより、すこーし茶色っぽい。 

写真手前の石造りが解穢の水


松尾大社: 075-871-5016
西京区嵐山宮町3
市バス、京都バス松尾大社前下車
境内自由 お水は本堂の裏へ(拝観は平日 9時から16時)

月読神社
西京区松室山添町
松尾大社から徒歩5分位 境内自由

〜ちょっとずつ続く〜
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